「信じる」というただ一つの剣

JUMP界隈が24時間TVを前にそわそわしているのを尻目に、「バケモノの子」をみてきた。雨が超降ってて、行こうかどうしようか迷ったけど、行きたい時が行き時だ!と思って仕事帰りにガッツ出したぜ!

以下、映画のネタバレを含むので畳みます。

 

 

映画の中に

「心の中の剣が大事なんだ! わかるだろ?!」

という熊徹の台詞があるんだが、真剣に見てる間、私の心の中の剣は何なんだろう?と考えた(映画に集中して!)

 

そもそも心の中の剣とは何だろう。

映画のラスト、闇に飲まれてしまった人の子、一郎彦の闇を退けた九太の心の剣は、大太刀の付喪神になった熊徹だった。九太の心の穴を塞いで満たしてくれた熊徹。九太の心の穴は、父も母もいなくなった世界に対する寂しさや憎しみだったと思うのだが、その親の不在で出来た心の空白を親代わりの熊徹が埋め、授かった大太刀で一郎彦の闇を切り捨てた。

 

私は、心の中の剣とは、自分が寄る辺とするものではないかなと思う。信念とでもいうのか。

何を寄る辺に、私は世界の闇と戦うのか。私の闇と戦うのか。

私の心の穴を埋めてくれるのは、間違いなくアイドルで、JUMPで、伊野尾慧だ。

それを人が虚構だと嗤っても、盲目だと蔑まれても、かまわない。

アイドルである彼と彼らを信じている。わたしに出来ることは、いつも「信じること」だけだ。アイドルという虚像も信じきることが出来れば、それはもはや虚像じゃない。幻は時として真実よりも真なり。

私の心の中の剣は「信じる」ということだ。それが、ジャニオタである私にとって、唯一絶対の武器だ。

 

どんな彼らも信じていく。

いつだって、その時出来うる最高のパフォーマンスを届けてくれる。

いつも今日が人生最高の彼らだ。

いろんな媒体で届けられる彼らの言葉、思い、その全部を。

信じていく。飽きもせず。迎合でもなく。ただ、それしか、私にはない。

きっと、好きなものをただ好きでいる、それだけでいいのに、好きが溢れて拗れてしまうと、ついつい評論家みたいなことを思ったり、いろいろ小難しいことを考えたりしてしまうんだ。たくさんの外野の声に心を乱されて、勝手に悩んだり、苦しくなったり、自分を責めたりするんだ。でも、本当はそんなの必要ない。

 

好きになった日の気持ちを忘れたくない。このキラキラした2015年の夏を忘れたくない。覚えていたい。全部が愛おしいと思った瞬間を、何度だって繰り返し思い出したい。ツイッターを開けば、情報は探すまでもなく流れてくる。だけどいつも、自分の中の声を聞き逃さないようにしたい。何かを疑う時、迷う時、何度だって確かめたい。

 

愚直に信じるというたった一つ、私が握りしめる剣のこと。

アイドル伊野尾慧を好きだという気持ちを。そう思ったすべての瞬間の自分のことを。

覚えておく。信じていく。

 

きっと、一生忘れられない24時間が、もうすぐ幕を開ける夜に。

 

 

 

 

で、ずっと思ってたんだけど、あのチコっていうキャラクター、一体なんなの? ナウシカでいうテトみたいなもんなのかな? 謎すぎた。