明日のわたしへ、明日の君へ

あの頃の未来に、僕らは立っているのかなぁ。

 

夜空ノムコウ」がヒットしたのは、私が中学生の時だった。

当時の私には、この歌の良さが、いまいちピンとこなかった。

それもそのはずで、たかだか13、4年しか生きていなかった当時の私には、ふと振り返りたくなるような「あの頃」なんて、存在していなかったのだ。

今、自分が思う「あの頃」のどの瞬間にも、今日の私はいない。ジャニヲタになるなんて、夢にも思っていなかった。考えたこともなかった。

あの頃夢見ていた職業につくこともなく、二十代で結婚することもなかった。

でも「あの頃」の自分に今会えるなら、伝えることは一つだ。

私はいま、人生で一番幸せだ。

 

未来なんて、不確かで曖昧で、どんなに願っても、夢見ても、違う今に辿り着くことだってある。

でも、たった一度しかない人生だから、いつか死ぬ日の自分に恥ずかしくないように、今日をちゃんと生きようと思った。だから、伝えられることは伝える。会いたい人には会いに行く。いつか行こう、そう思ってる間は「いつか」なんて永遠にやってこないのだと思い知ったから。大事なことはシンプルで、だからこそ簡単に、私はそれを見失うけれど、もうこれ以上、手をこまねいている間に、何かを失くして後悔するのはたくさんだ。

何かを恨んでも、嫌っても、妬んでも、嘆き悲しんだとしても、それを未来の自分に誇れるのなら、そうするだろうし、今日が「あの頃」に変わる頃、それを恥じる予感がするのなら、そうするべきではない。未来の私に、今日の私は胸を張れるかな?

 

すべてが思うほどうまくはいかないみたいだ。

それでも、どうか、後悔のない人生を。