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花の名は、Sexy Zone ~Welcome to Sexy Zoneのすゝめ~

楽曲感想

 また、すごい若い子たちが階段百段くらい飛ばしてデビューしたな。

 

Sexy Zoneがデビューした時、生粋の嵐担だった私の、Sexy Zoneに対する最初の感想はそれだった。

メンバーの年齢に対してグループ名が大人っぽくて、中身と外見がちぐはぐだなあと思った。おそらくこの事態がどういうことなのか、よく分からないままにバラを持って踊らされている感がすごくて、この子たち、これから大丈夫なんだろうか、と外野ながらに心配したことは、まだ記憶に新しい。

「Mildも地球の裏側じゃWildになる」って歌われた時は天才かよ!!!!!と膝を打ったし、嵐のA・RA・SHIをどこか彷彿と思わせた。時代を創ろうと高らかに宣言するデビュー曲を耳にする度、いつか本当にこの子たちの時代が来るんだろうな、と漠然とながら思った。

 

その後、2014年に巻き起こった謎の3人体制に、多くの人が戸惑いながらもついていくことを決めたり、泣く泣く離れていったりしているのをずっと横目に見ながら過ごしていた2015年冬。

「カラフルEyes」のリリースイベントの日。五人体制の復活が明確なものになると同時に、更新されたジャニwebでの風磨くんの文章がとても印象的だった。

止まってしまった針を、僕たちと一緒にもう一度動かしましょう(ニュアンス)と呼びかける彼の言葉は真摯で切実で、力強く、赤裸々で、私の胸を打った。そこにあったのは、全てを引き受けるという真っ直ぐな覚悟だった。子供だ、とばかり思っていた子達は、目まぐるしく過ぎる季節の中で、着実に大人に近づいていたことを教えてくれた。彼らは確かに子供だったけれど、子供なりに、自分たちを取り巻く世界が、いつからか歪に傾いていることを知っていたのだと思った。それは、冷たい雪の下で、じっと春を待つ花の種のようだと思った。しなやかな強さを蓄えながら、いつか必ずやって来る春に、芽吹く日を夢見る、美しい花の種。

 

だから、アルバムが出るよ、と発表になった時。これは買わなければ後悔するかもしれない、と思った。

リード曲「24-7~僕らのストーリー~」が朝のWSで解禁になった時には、わああ、かっこいい…!と軽率にときめいてわくわくした。

届いて再生した初回版特典のDVDは、私が思っていたセクゾらしさはもちろん、こんな顔もあるんだ、こんな空気感なんだ、とSexy Zoneをまったく追いかけてこなかった私には、どれも新鮮でありつつも、そこはイメージ通りなんだね!と答え合わせ出来る部分もあったりと、内容の充実さにお腹いっぱいだった。普通に考えて、MV二本とメイキングとメンバーのビジュアルコメンタリー付きのバラエティよりの特典映像って豪華…。セクゾ運営陣の気合いを感じたラインナップ。

 

以下、特典映像なんかを見つつ、個別に感じたこと。

マリウス君

天使だった。いやー、ほんとに語彙が死に絶える愛らしさ。そりゃ、JUMPの光君だって、マリウスのこと女の子だと思うわ(duet/2016/4月号参照)これでまだ15歳とか人類の奇跡すぎる。

本当に間違って人間に生まれた天使なんだな、と思うぐらい澄んだ空気。もはや白でもない透明。純度100%って感じ。お兄ちゃんたちにわちゃわちゃ愛されながら、これからもすくすく大きくなってね、という気持ち。どんな大人になるのか、全く読めないから期待しかない。

 

松島君

ずば抜けて良い子。この「良い」にはあらゆる意味が含まれる。とてつもなく優しいという意味でもあり、天然さも、勘の良さ、人当たりの良さ、総じてすべて詰め込んだ「良い子」およそこの子が場に居れば平和にすべて丸く収まりそうだと思った。天性の愛され気質なんだろうなと思う。常に全方位的(メンバー、スタッフ、ファン)に気遣いが出来る、それも無意識的にそれをやれるのがすごい。だから、マリウスくんと一緒の時のマイナスイオンの放出具合が半端じゃない。

 

聡マリのユニット曲「Sweety Girl」は今の彼らにピッタリな年相応のポップなど真ん中の恋愛曲。イントロのキャッチーなキラキラさと、サビのちょっとレトロなポップさがクセになる。

 

勝利君

一秒ごとに麗しい。さすが永遠の0番。普通に呼吸してるだけでかっこいい。のに、寺修行のラストはほんと、お腹抱えて笑った。年相応の少年・佐藤勝利を垣間見ることが出来てとてもよかったです。ソロ曲「Last winter’s night」は勝利君の作詞で、もう彼の破裂しそうな想いがぎゅっと詰まってて、きらきらした切なさが溢れてるとても素敵なバラード。

 

悲しい声の中で

悔しい思いもした

きっと君と泣ける筈さ

嬉しいよ その瞬間

 

コンサートでこんなの聴いたら泣くね。そりゃ泣くよね。泣きたいよね、全力で。

普通に聴いたら恋愛の曲、なんだろうけど、もうこの手の曲は大抵アイドルからファンへのメッセージとしか受け取れない都合のいい脳みその私は、この歌詞の君=ファンのこと、だと思っているので、謝らなくていいんだよ!と全力で駆け寄ってハグしてあげたくなる。

 

風磨君

昨年末に髪をシルバーアッシュにしてからというもの、美人すぎる…!!と私の中でもっぱら評判の彼。ジャニwebの連載に溢れる翔さんに対するリスペクトといい、年相応の尖り方といい、とっても今時の大学生感出ててとても面白いし、そういうところも含めてとても好き。今の風磨君にはぜひ翔さんの「Touch Me Now」をやって欲しい。あの頃の翔さんのやんちゃさをもっとお洒落よりにしたのが今の風磨くんかなあと、個人的には思って見ています。

自身作詞のソロ曲「But…」はその風磨くんのオシャレ感が出まくってて超好き。迸るインテリジェンスって感じ(急募:語彙力)こういうのが好きなんだね!好きそうだもんね!そういう風磨くんが好きだよ!!っていう。ラップの空気感とかはやはり、私はどうしても翔さんみを感じてしまうんだけど、だからこそとっつきやすいとも言えるかな。ちょっと櫻井担の人にも聴いて欲しい一曲。

 

何とかするよ

あの日の秒針はまだ動かないけど

 

の部分に、あの日のジャニwebを重ねてしまう。

 

健人君

このアルバムの特典映像で一番印象が変わった人。

中島健人=アイドルマシーンなんだと勝手に思ってたけど、実際天性のアイドルっぽさも所々に感じさせるけど、なんというか、想像よりめちゃくちゃ人間だった。ちゃんと、地に足の着いた、それでいてきちっとアイドルを務め上げている、一人の血の通った男の人なんだなーと思った。二次元の存在かと思いきや、今のSexy Zoneらしさが出てる、と語る彼は、5人の中で一番現世に存在してる存在感があった。ちょっと引いてグループ全体を見ている感じはとても裏方の匂いがしたし、グループのことを語るその瞬間は職人の顔というか、アイドル中島健人とはちょっと違う顔だと思った。かと思えば、自身が求められるアイドル性もきちんと理解していて、瞬間の放出力がすごいなと思う。ここぞっていう時に、ぱん!と一番かっこいい自分をキメることの出来る勘の良さというか、瞬発力を感じる人。

ソロ曲「Mr.jealousy」は一言で言うと攻めてるなーという曲。コンサートで見たら灰になるだろうなって想像つくようなかっこよさに特化した、テレビの中の中島健人しかしらない人に、こんな俺も出来るよ?こういう俺もいるよ?って挑発するような曲でもあるのかなあ。これまでの彼の曲を知らないから、彼らしいらしくないとは比較できないし何とも言えないけど、良い意味で彼のパブリックイメージを突き崩す曲なんじゃないかな。

 

「Electric Shock」

限界振り切るTension 爆音のHeart Beat

 

ふまけんのユニット曲。めちゃくちゃかっこいい!!!!!!!このアルバムで一、二を争うくらいお気に入りです。あー、これコンサートで見たい!!!絶対かっこいい!!!絶対かっこいい!!!!だって音源だけでこんなにかっこいい!!!!!すき!!!!!

勝手な見解だけど、かつん担は好きだと思う!すごいかつんっぽいから!!

 

流行も感動も風化するTime Goes By

光よりも早く駆けろ

進めNext Stage 軌跡残すなら

爪を立てろ 落とせThunderstorm

 

かつんの曲にちょっと爽やかさをプラスしたみたいな、かつんの曲から終末感を取り除いて未来感をプラスしたみたいな曲(語彙力…)

二人の声の重なりがまた絶妙で、これがふまけん…と震えざるを得ない。

 

「無邪気な時間は過ぎやすく」

初回版のボーナストラック。もう好き。大好き。「Electric Shock」かこれかっていうくらい好き。青春の、胸を掻き毟りたくなるような甘酸っぱさ、もどかしさ、切なさが溢れてて、今の三人しか歌えないし、今の三人が歌うからいいし、本当に今しか生まれなかったであろう名曲。

 

アイスティーかきまぜた ストローに寄せる

君の唇に 心でキスをしたよ

 

青い……青すぎてしにそうになる。すき。

 

どれだけ強くならなきゃ

人は生きられないんだろう

それを超える 優しさがこの僕にあれば

 

ここの部分にすごく今のSexy Zoneを感じて、勝手に胸が熱くなるのもまたいい。

ほんとに好き。自分がまだ学生の身分だったら、まさにぴったりで共感出来る曲だし、もう青春と呼べる時代を過ぎた私みたいな年代が仕事帰りにきいても、そういう頃もあったなあと「あの頃」を振り返ってじーんとしたり、ほっこりしたり出来る、どの年齢にも愛されるような曲だと思う。うん。大好き。

 

 

 

とにかく、大人と子供の境界線にいる、子供でもない大人でもない、今のSexy Zoneが切り取られている名盤だと思う。こんなの今しか出せないよなあと思わせる、聴き終った後に青春の残り香が鼻先を掠めて、胸の奥を疼かせる、そんなアルバムだった。

 

「Welcome to Sexy Zone」というアルバムタイトルを聞いた時、目の前で一緒に行こうと手を差し伸べるような五人がいるのかな?と思った。

でも、実際中身を聴いた今の気持ちとしては、そうじゃないなと。どちらかというと、「これがSexy Zoneっていう超かっこいいアイドルなんだよ!」とファンがファン以外に言いたくなるようなアルバムだと思った。彼らにWelcomeされるというよりか、他担にwelcomeって紹介したくなるアルバム。

ここにいるのは、しっかりと前を向いて歩いていく五人の男の子だ。その背中を見せられたという気がしている。いつの間にこんなに大きな背中になったんだろう?と驚かずにはいられないし、ここにはもう、あの日わけも分からずバラを持って踊っていた男の子たちはいないのだと思い知らされた。

特典映像を見た日の自分の呟きを引っ張ってくるなら、今のSexy Zoneには妖艶な美しさがあると思う。匂い立つような和の美しさ。夜に浮かぶ桜の花の、最後のひとひらが密やかに咲いていく瞬間を見ているかのような。早すぎても遅すぎてもいけない。今しかない。思わず息を止めて見入ってしまうような、刹那の美しさ。

 

冬の時を経て、今静かに、花は咲く時を知ったのだと思った。五色の花びらが、音もなく。

花の名前はSexy Zone

どうか、君たちにしか出来ないことを、五人でしか出来ないことを、五人だから出来ることを、君たちなりのやり方で、最後まで成し遂げられますように。

 

Welcome to Sexy Zone(初回生産限定デラックス盤)(DVD付)

Welcome to Sexy Zone(通常盤)(CD only)