読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

貴方が笑っているという完璧な世界の記憶 【4/29 市場三郎~温泉宿の恋~】

4/29の10Ks!の前に、市場三郎さんに会ってきました。ちょこっとだけ、舞台の内容に触れています。


場所は東京グローブ座。相葉さんの舞台「君とみる千の夢」以来、実に6年ぶり2回目のグローブ座。久しぶりすぎて忘れてたけど、私はグローブ座のこじんまりとしたあの空間が大好きだった~!すっかり忘れてた~!ここのキャパの小ささを!一階後列とか関係ない。ドーム天井上等!という人間にしてみれば、グローブ座は三階最後列でも体感はドーム最前列くらいの近さ。ある意味、生きた心地がしない…。グローブ座、愛してる。


会場への愛はさておき、濵田さんの話をします。
うん、舞台の内容というか、これはたぶん濵田さんの話です。およそ、濵田担およびWEST担が期待したであろう、濵田さんのお歌、濵田さんのアクロバット、濵田さんの可愛さとかっこよさがぎゅぎゅっとてんこ盛りに盛られた珠玉の舞台であることは間違いありませんでした。

私は、この舞台を濵田さんでって言ってもらえて本当に良かったなって思いました。
観劇の後、これは濵田さんありきなのか、それとも台本ありきなのか、どっちなの?って思うくらい、濵田さんの武器がたっくさん盛り込まれてて、しばらくふわふわした気持ちでいましたが、パンフレットを読んで、違うなと思いました。そうじゃない。別に濵田さんありきで作られたわけじゃないんだなって。ただそう感じさせるくらい、濵田さんは今の濵田さんが出せる全部を、あの舞台にぶつけてきたんだなって。もう言ったら1000%濵田崇裕ですよ。
舞台仕事って、アイドルの仕事の中でも、殊更特別だと思います。チケットは異常に取りづらいし、だいたい映像として手元に残らない。そして、コンサートと同じで、始まってしまったらやり直しがきかない、一発本番という部分で、私は板の上では役者さんってある意味丸裸にされるし、その人の人生経験が如実に滲み出るものだと思っています。
だから観劇前、もちろん市場さんに会いに行くんだけど、きっと本番の板の上には濵田さんのこれまでの経験の全部がそこには乗っかってるはず、と勝手に思っていて、密かにそれを感じ取れるのも楽しみにしていました。
私、喜劇ってたぶんどちらかというと苦手なんですよ。だって、喜劇の主人公ってだいたい設定が不幸でしょ? 市場さんだって、父親が市場を継がせようと自分に厳しくて、それが嫌になって家を飛び出して、世間知らずで、真面目さしか取り柄がなくて、恋人は5年前から海外に行ったっきり音信不通、たぶん低賃金の運送会社でくそまじめに働いてこつこつ貯めた100万円を、温泉宿で惚れた女性が困ってるからってあげたら、実は既婚者で子持ち。なにこのスペック、どう考えても不幸。喜劇って、それをいかに不幸感、絶望感なく笑いに変えられるかっていう、むちゃくちゃハードルの高い劇だと思ってて、私は割とすぐ登場人物の生い立ちとかにシンクロしてしまうし、真面目が馬鹿をみるような世界が嫌いってのもあって、「ここまでやってんのにフラれるとかそんなオチあり?ww」みたいな笑いが、とてつもなく苦手(そもそもの観劇のスタンスに問題があるよね)……なんですが、市場さんは最後からっと笑ってくれて、気持ちよさそうに歌ってくれて、とても救われました。人生って、生きてればそりゃ色々あるけれど、人一人の強さはちっぽけかもしれないけど、簡単に潰れてしまうほど弱いものでもないんだよねって再確認しましたし、ちゃんと笑えた。良かった~って思いました。同時に、市場さんの強さは、濵田さんの持ってる強さそのままなんじゃないかな、とも思いました。


私は濵田さんのことを、ジャニーズWESTの中で一番心が強い人だと思っています。濵田さんの持っている強さは、現実に絶望しない強さです。デビュー前の色々を、私はリアルタイムでは知らないし、今もちゃんと全部知っているわけではないし、あまり口にしない方がいいんだろうなとは思ってますが、所属していたユニットがなくなったり、相方さんがいなくなったり、はっきり言ってしまうと、濵田さんのアイドル人生は波乱万丈な部類だと思うんです。なんでこの人の人生、こんなにハードモードなんだろうって最初びっくりしたくらい。でも濵田さんはそこで挫けたり、腐ったりしなかった。それって本当に心が強い人じゃないと出来ないことだと思うし、本当の強さは優しさの上にしか根付かないと思っていているので、私は濵田さんみたいに強くて優しくて心がでっかい人がジャニーズWESTにいてくれて本当に良かったって思ってるし、何より、私は小瀧担だからこそ思うんでしょうけど、小瀧君の側にいてくれて、小瀧君を甘やかしてくれて、本当に本当にありがとうございますって思ってます。濵田さんがいなかったら、今、小瀧君は笑っていないかもしれないって。あんなふうに無邪気にはもう笑えていなかったかもしれないって思うから。小瀧君の一番柔らかい部分を救い上げてくれてるのは濵田さんだって勝手に思ってて、だから、濵田さんの懐の広さと強さに、濵田さんの存在に、常に感謝。最大級の感謝しかないのです。
濵田さんが笑っている世界が、常に絶対正しいとは言えないけれど、でも、もしも濵田さんがこの先、どうしようもなく笑えなくなるような日がきたとしたら、そんな世界は間違いだ、と私は断言するでしょう。そのくらいには、私は濵田さんが大好きだし、大切だし、尊敬しています。


舞台の最後、もうこれで終わりだと勘違いした客席がめっちゃ拍手してて、私も当然の様に拍手してたんだけど、一人残った濵田さんがそれに「うわっ…!」って上体を揺らして笑って、人差し指を立ててしーってやった時の、なんとも言えない笑顔が、忘れられません。
座席の関係で、私一階後方のどセンターだったんですよ。もうほんとのどセンター。私の真っ直ぐの視線の延長線上に濵田さんがいる、みたいな。だから最後、ほんとに都合のいい勘違いですけど、ひたすら目線が合ってるみたいな感覚でずっといました。

濵田さんの伸びやかな声で始まった「Oh Happy Day」が心地よく響き渡って、舞い散る紙吹雪が濵田さんの唇にちょこんとひっついて、それを濵田さんがぴっとつまんで取った瞬間、客席にふわっと笑いがおきて、濵田さんも周りの役者さんもみんな満面の笑みで、客席のみんなも笑顔で、私も笑顔で、ステージの真ん中でやっぱり笑っていた濵田さんを包むすべてが、優しくて、眩しくて、温かった。
グローブ座のあの光景を、私はこの先もずっと、忘れられないでしょう。

濵田座長、残りの公演も怪我なく、悔いのないように、頑張ってください。
濵田さんの笑顔がこれからも、ずっと続いていきますように。