26歳おめでとう

一年前、あなたの25歳をお祝いしたくて始めたブログが、無事一歳をむかえました。

 

私の人生でかつてない激動の一年は、おそらく、伊野尾ちゃんにとっても、そして、伊野尾担の人たちにとっても、激しいうねりの中、互いの呼び声だけを頼りに、手探りで進むような一年だったように思います。

 

 

テキトー、見切れ王子……一年前、あなたを知り始めた私がネット上で出逢った、これら伊野尾ちゃんを表現した言葉の数々は、今のあなたには似つかわしくないものになりました。

シングル曲で一番の歌い出しをもらい、さよならセンセーションを特番で披露した時にはまさかのセンター始まり、民放二局に単独でレギュラー出演。三度目の連ドラ、初めての映画主演。お互い、一年前とは全然違う場所へ、辿り着きましたね。

 

毎週木曜日の朝、テレビの中のあなたに、未だに新鮮に驚いてしまいます。

その日その瞬間の伊野尾ちゃんを見ることが出来る未来を、一年前の私は想像もしませんでした。おいしそうに白米を頬張るあなたを見る度に、幼い頃、テレビの中で美味しそうなご馳走を食べていた誰かに憧れた日の伊野尾ちゃんのことを思っては、あなたが歩いてきた道は何一つ間違いでも無駄でもなかったのだと教えてくれる現実に、嬉しさがこみあげて朝から涙腺がゆるゆるになってしまって困ります。

 

求められることが増え、あなたに注目する視線が増える度、様々な声が飛び交うようになりました。

でも、あなたは私が見つけたと思ったその日から、何も変わりません。一年前の今日も、一年経った今日も、あなたはずっと出逢った時のままの「伊野尾慧」でした。飾ることなく、驕ることなく、喧騒の現世を優雅に泳ぎ切るイルカの様にしなやかで、自由で、やっぱり美しい。私にとっては、どうしようもなくこの世で一番美しい人です。

 

それに比べて私はどうでしょう。JUMP担としての私の一年は、なんだか苦しい日々でした。まず、嵐出のJUMP担を名乗るのが、いつからか億劫になりました。どうしても嵐と比べてしまうような自分が嫌でした。フラットな目で見ることが出来ない自分が嫌でした。JUMPにはJUMPの良さが、JUMP担の文化が、ルールがあることにうまく順応しきれない自分が、これまでせっかく育っていたJUMPとJUMP担の世界を、土足で荒らしてしまうような気がして、JUMPのことに関して何かを発信するのが怖くなりました。

それに加えて、今の状況を、事務所のごり押し、といわれるのは伊野尾担の自分としてはどこか不本意で、だってこれは、伊野尾ちゃんがその場その場で結果を残してきた証だと思うし、そんな伊野尾ちゃんを見て、伊野尾ちゃんと一緒にまた仕事がしたいと思ってくれた誰かがいてくれたおかげで、こんなに色んなお仕事をもらえて、それはやっぱり紛れもなく、見えないところで誠実に仕事に向き合ってきた伊野尾ちゃんの頑張りがなくては、何一つ成り立たないと思うのです。担当の贔屓目でいいよ。私はそう思ってるよ。そんな伊野尾ちゃんの頑張りを、ごり押しの一言で片づけられるのは、やっぱりどこか納得いかなくて、悲しかったり悔しかったり、てんやわんやです。

私みたいな新規が、こうやってあれこれいうのもなんだか、これまでずっと伊野尾ちゃんを応援してきた伊野尾担の人たちにしてみれば、いきなり出てきて何なんだ、と思われてたりするのかなあと、答えのないようなことを悶々と悩む日もあって、でもやっぱりあなたが好きで、きっとずっと好きで、きらきら眩しくて、消えなくて、どうしようもないのです。わたしの一年はそういう、よくわからない苦しさや悲しさや喜びや感動の入り混じる一年でした。

 

伊野尾ちゃん。

今はテレビであなたを見る度、がんばれ!超がんばれ!って思います。

おそらくこれから先しばらくは、仕事が増えることはあっても減ることはないでしょう。たくさんの人が、たくさんの出来事が、あなたが本当に力ある人なのかどうか、輝き続ける才能があるのかどうか、注目し、試されることもあるでしょう。忙しさがあなたの歩くペースを乱す、そんな時もあるでしょう。

それでも私は願います。どうか、あなたはあなたらしく、ありのままでいられますように。どんなに目まぐるしい世界の中にあっても、凛と立ち続けられる強さを持てますように。立ち止まる日があったとしても、もう一度そこから、一歩踏み出す勇気を持てますように。

いつも口にはしないけれど、自分の中に折れない芯を持ち、飄々としながらも情熱的に、粘り強く、現実と向き合える強さと、他人の傷や思いにぎゅっと寄り添って涙を堪えきれなくなるほどの素直さや感受性が、きっとあなたの武器だと思います。

そして、あなたの力は、あなたが見せてくれる世界は、こんなものでは終わらないと信じています。今がきっと踏ん張る時。その先の未来できっと、お互い胸を張ってコンサートで会いましょう。

 

 

伊野尾ちゃん、26歳本当におめでとうございます。

今日もちゃんとアイドルでいてくれて、ありがとう。

明日からも続く、あなたの世界が、ずっと美しいものでありますように。

あなたがJUMPのみんなと歩いていく道が、ずっと、明るいものでありますように。