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さよならだけが人生だ

その時が最初で最期だったこと、私はいつも無くしてから気づく。


私が彼を彼として視認したのは、1月2日のジャニーズ・オールスターズ・アイランドだった。
戸塚さんのソロ。その時に、戸塚さんの左側で踊っていた彼は、真白い肌に照明がキラキラと反射して眩しかった。王子様みたいな戸塚さんを引き立ててさらに余りあるほどに、光っていた。その名前の通りに、受けた輝きを拡散させて、光る。

彼の輝きに魅せられた人たちは、みんな幸せそうだった。メンバーにもファンにも、確かに愛されていて、それはきっと彼もまた同じように、メンバーやファンを愛していたからに違いないと思う。本当のところは知らんけども。でもまあ割とこういうことの勘は外さないと自負してるのでそういう事だと信じておくことにする。
A.B.C-Z座でトラジャが共演するとなった時、私は彼らのことを全然知らなくて、その後松松のインタビューの為に買ったダンスクで、彼らのことをようやくすこしずつ勉強していたところだった。去年は嵐のアリーナツアー、サマステ、A.B.C-Z座と、実力ある先輩達のバックに付いて、良いものをたくさん吸収したであろうトラジャは、今年絶対凄いことになるって、勝手に楽しみにしていたんだよ。

さようならなんて聞いてない。

テレビファン・クロスvol.21で、トラジャは個人のインタビューの中でそれぞれ2017年の抱負的なことを語っていたのが印象的で好きだった。どれも前向きで読んでいてとてもワクワクしてた。
彼が、退所したかもという一報を聞いた時、彼はどんな未来を語っていたっけって思って、嘘だ嘘だと思いながらページをめくった。

『2017年の目標は17年の10月くらいに決まると思います。抱負とか決めるの、苦手なんですよ』

ああ、本当なんだなあって思った。
トラジャとしての夢を語らないテキストのその中に、彼の静かなさようならが聴こえるようだと思った。


忘れないと思う。
帝国劇場の階段を、君が自信たっぷりの微笑みと共に、色っぽい仕草で踊りながら降りてきたこと。
君が拡散させた、たくさんの真白い光。
君を好きだと、たくさんの人がずっと声高に叫んでいたこと。

仲田拡輝くん。

ジャニーズにいてくれてありがとう。
踊る君は、美しかったです。
むせ返るほどに、眩暈がしそうなほどに、鮮烈に、華やかに、舞う君は確かに美しかったです。

最期になるなんて、思いもしなかった。
それでも君は決めてしまった。
もう見守ることは出来ないから、せめてどうかとこい願う。

君に幸あれ。

踊る君の姿は、私の中で、きっといつまでも美しいです。