たぶん、愛の話 【STAGEツアー総括】

Sexy Zone sexy tour 2017~STAGE」が終わりました。

この春の記憶を書き残したい。でも、何から書いたらいいのかわからない。書いたら、終わってしまう。本当に終わってしまう。そういう謎の恐怖というか、躊躇いというか、葛藤というか、寂寥があって、でも結局、私は私の為にこうしてキーボードを叩いています。

 

コンサートが育っていく姿というのを、初めて見ました。

ここ一、二年くらいいろんなグループやジュニアの現場に行っていますが、意外とツアーで複数回、違う会場に入るということが基本なく(だいたい地元公演だけ)、STAGEツアーも初日と地元だけ行ければOKかな、なんて思っていたのに、名古屋の翌週、私は何故か大阪にいました。居てもたってもいられず、勢いだけで遠征の回数増やしたのは、実は初めてです。そのぐらい、初日の公演が衝撃的に、破壊的に楽しかった。コンサートを通じて届けられるグループの物語がまず、とても素晴らしかったと思います。決して感傷的すぎず、かといって不自然な繕い方もせず、素直に今のSexy Zoneが放つ幸せな空気に包まれていて、演出的にもかっこいいもの、セクシーなもの、可愛いもの、技巧的なもの、個人個人の特別な関係性が活きるものと、見て楽しい、参加して楽しい、ジャニオタ的に響きまくるあらゆるツボをこれでもか!!と全部連打され続ける二時間半だったように思います。

 

 

なんといってもまず「Teleportation」

五人でやるTeleportation!そして突然の背中合わせふまけん!!ね!!!!?!しんだ。語彙も精神も一旦しんだ。初日のあの瞬間の会場の悲鳴が忘れられない……また衣装が、めちゃくちゃ良かった…ケンティは控えめに言って縛られてましたけど、敢えてメンカラじゃない衣装、おしゃれ、すごい、むり、と解読不能に近いメモ帳に綴られていました。そして、元々ソロ曲なのに五人でやってもすっごい馴染んでたのが、本当にびっくりした。違和感がなくて、初めから五人の曲みたいだった。それにも興奮した。Sexy歌うますぎZoneだった。

からのミスミス。これ、ハニバタでもやってた演出(スタンドマイク風のあれ)だったから、風磨君がケンティのソロコンを見学した意味ありまくりじゃん!!!!!!と思って震えた。これ、五人のサマパラの良いとこどりなん?!天才かよ!!!!!と秒でテンション振り切れた記憶。だって、てことは、風 are you?の大好きなレーザー演出も絶対くるじゃん!!と。菊池風磨、期待を裏切らない、むしろ超えてくる、一周回ってこわい!!!!!

と思ってたらやはり、レーザーで操り人形になる五人。もうここらへん興奮しすぎて初日の記憶は曖昧だけど、とにかく、やられた、すごい、見たかったこれ、わかってる、風磨くんすごい、っていう感想が、脳内をエンドレスループしてた。ここにぶっこまれる過去の振り返りという物語性も、分かってる…すべて、掌握されてる、と思うしかなくて、あと最後、聡ちゃんがソロダンスで締めくくりなんだけど、それにも、聡ちゃんが一人でステージを任せられてることに成長を感じてぐっときた。ダンスの最後、深々とお辞儀してみせる聡ちゃんに送られる拍手の温かさ。忘れない。

 

マリウスくんソロは、何回見てもぐっときちゃって。

「ダンケシェーン」は、十代の今のマリちゃんが歌うと可愛いなって思うし、これから二十代、三十代って歳を経ていくにつれ、曲の深みが増すというか、いくつになっても歌い続けられる曲だなあと思います。

「幼い頃は 夢のまた夢 今この場所で歌えるなんて ありがとう込め みんなに送る 僕からとっておきの贈り物 素敵なLove song」

このフレーズを歌う時、デビュー当時のマリちゃんがフラッシュバックしてしまって、日本は今やべえから行くのは止めろとたくさんの大人に言われたにも関わらず、日本の人を幸せにしたい、笑顔にしたいと、ただその一途な願いの為だけに見知らぬ土地にやってきた天使が、今こうしてちゃんと夢を叶えていて、それだけで本当にこっちがありがとうなのに、なのにマリちゃんは歌うんですよ「ありがとう込め、みんなに送る、僕からのとっておきの贈り物」って。泣くわ!!!!!

それと、マリちゃんは名古屋二日目一部の最後の挨拶が忘れられなくて、

「僕は今日、この会場のみなさん一人一人を助けたい、と思いながらコンサートをしました」って、こんなね、大天使に成長した本物の天使に一瞬でも、刹那でも、「助けたい」と思ってもらえたわたしの人生って、もうそれだけで100点満点では、と思うのです。どんだけ徳を積んだんだよ、前世のわたし。ありがとな。

 

よびすて、Ladyダイアモンド、あとちょっと前のK&Q&Jもだけど、セクゾはシングル曲のサビふりをみんなで踊る文化だよね。意外と踊るコンサートだなってのは、ウェルセクの時も思った。それだけキャッチーで覚えやすい振り付けが多い、しかも地上波の音楽番組でパフォーマンスが流れるシングル曲に多いってのは、グループの強みの一つだなーと思う。なんとなくでも、テレビで見たことあると割と体が動くので、初めての人でも飛び込んでいきやすいし、参加出来た感も体感として得やすいんじゃないかな。

(そういうことでいうと実はC&Rって私は大好きだからいっぱいあると嬉しいんだけど、予備知識を入れていかないと参加出来ないというか、なんとなく不完全燃焼で終わる気がするので、新規にはハードル高めのコンサートになってしまうんだなあと、これ書きながらの気づきメモ)

 

キャラメルドリーム

初日、私の走り書きには「ふまけんーーーーーーーーー」としか書かれていませんでした。察して。いや、急にトロッコの上であんないちゃこら見せられたら、無理だから。いろいろ、無理だから。幻覚かな?って、興奮しすぎて都合のいい幻覚見てるのかな?って、本当に思った。ツアーが進んでいくにつれ定番になった、しょり聡による全力の「ダバダ!」芸が忘れられない。

 

「Hey you!」「ぶつかっちゃうよ」

初日はHey you!で、これはまあわかる、ここできたか!と割と冷静に受け止めたけど、名古屋二日目一部でぶつかっちゃうよのイントロが流れた瞬間、リアルに「ヴぇ?!」って声出た。ぶつかっちゃうよが好きすぎて、全力でサビ踊る聡ちゃんに興奮しすぎて記憶がない。日替わりセトリガチャは風磨ソロといい、なかなかの挑戦だったんではないでしょうか。日替わりで思い出したのでここに書くけど、テレポ前のソロコン繋いだ導入映像も、大阪の途中からかな?変わってたし、ツアー中でもどんどん内容をブラッシュアップしていこうという、スタッフ陣及びメンバーの気合いが感じられて、そういうコンサートの変化というのを、自分の眼で追うことが出来て、本当に良かった。あとそれに呼応するように客席の声もどんどん大きくなっていってるような気がして、オーラスはすんげえことが起きるぞ!と、割と名古屋の段階でそういう予感がすごかった。

 

MC

ウェルセクの時も、風磨くんのMC無双感がすごいと私の中でだけ話題だったけど、今年もやっぱり風磨くんのMC力が素晴らしかった。他の四人に満遍なく喋らせるし、各々のお仕事報告も忘れないし、それに輪をかけてやっぱり、五人の空気感がすごく良かったし、自然と五人の会話のテンポというか、役割みたいなのが確立されつつあって、結果どう転んでも面白いというか、オチがつくというか(だいたい聡マリが全部もっていきがち)、そうじゃない時でも、きちんと広がった話を、風磨くんや勝利くんあたりが結びまでもっていってくれるので、トークが霧散しないから、聞いてて安心感と満足感がどの回に入ってもすごかった。

 

君だけForever

なんといってもピアノです。ケンティのピアノ。曲前に軽く流すように奏でられる旋律からもう美しくて、いつも一瞬でうっとりしてた。からの、風磨くんの高音で始まるサビの音色がまた美しくてなあ……最高。

 

Sweety girl

着ぐるみがマジで、ジャニーズWESTの2016年版カレンダーのあれと同じっていう、それが気になってしょうがなかった初日。後半入ってくる三人とジュニアとの絡みや、最後の聡ちゃんへの風磨くんのちょっかいなど、ツアーが進むにつれて自由度がどんどん出てきた曲だった。かわいいは正義

 

私のオキテ

女装ありがとう。しんどいがすごくてとにかくもうしんだ。何度見てもしんだ。感情という感情がぜんぶ出ちゃう感じ。理性は着ぐるみと一緒に脱ぎ捨てられた。しんどいまじで、と初日のメモに書かれてた。今でも思い出すだけでだいぶしんどい。正直、双眼鏡を構えるか、それとも一緒に踊り狂うか、最後まで判断に迷い続けた一曲。でも結局踊ったよね。めちゃくちゃ楽しかった!!!!!何度でもいうけど女装ありがとう!!!!!健子、またどっかで会おうな!!!!!むちゃくちゃ清楚な空気出してるのに、実は部活でなぎなた振ってそうな力強いダンスだし、最後はパンチラのサービスかましてくる健子が好きだよ!!!!!

 

It’s Going Down!

五人で風磨ソロ!!!! ここのレーザー演出も素晴らしかったし、またこの曲もテレポと同じく、めちゃくちゃ五人に馴染んでたのがさあ、もう最高だった。この曲ってちょっとゴリゴリしてて、めちゃくちゃ風磨くんらしい曲だと思っていて、ぶっちゃけセクゾに合うかっていうと合わないんじゃないかなって思ってたから、個人的には大好きな曲で、やってほしい気持ちはあるけどこのツアーではないんじゃないか、と半ば諦めてて、からの初日イントロでやっぱりテンション振り切れたし、本当に毎回心からその完成度に震えた。

「夢を見ているような

流れる瞬間抱いて

揺れる音の中 今踏み出そう」

をマリちゃんに歌わせた人に金一封差し上げたい。ここの歌詞とマリちゃんの声の親和性がマジでとんでもなかった。

あと本当に単純に、歌詞がめちゃくちゃにエモくて好きすぎる。わたし、めちゃくちゃ英語出来ないんでgoing downの意味を調べて。「やってやろうぜ」っていうニュアンスの意味なんだと思うけど、時は来た、やってやろうぜって、もしかするとこれを書いた当時は、そう呼びかける相手は、風磨くんの友達とか、ファンの子とか、そういう対象だったのかなって、勝手に思っていて、でも五人で歌うIt’s Going Down!は、メンバーとがっつり肩組んで、セクゾとしてやってやろうぜ!世の中に見せつけてやろうぜ!っていう、そういう決意表明の曲だったのかなあって、私はちょっと穿ってそういう解釈をしてみた。

ちょっと前記事と被るけど、風磨くんって目に見えないものを大事にするし、信じてる人でしょ? だから私も信じられるし信じたくなるんだよ。菊池風磨という人間を。過去がどうあれ、誰が何を言ったとしても、風磨くんから零れてくる音楽は、言葉は、情熱的で優しくて、裏切らないでしょ? そしてそれこそが、本当で真実なんだと、私は思うよ。

 

Break out my shell

登場の時のこれから世界ぶっ壊します、っていう眼差しの聡ちゃんがすごくて、曲終わる時の一人二人殺したみたいな眼差しの聡ちゃんがもっとすごかった。ダンス!とにかくダンス!!聡ちゃんの体の小ささをまったく感じさせない、ダイナミックかつしなやかなダンス!!!ダンスパフォーマンスで落ちがちなオタクが好きなやつ!!!!ね、19でこれよ?!二十歳超えたらどうなってしまうのか…!!聡ちゃんの成長がこれまで以上に楽しみになった一曲。聡ちゃんは天然すぎる発言とかがフューチャーされがちだし、そこも魅力だけど、確実にセクゾをダンス面でぐいぐい引っ張っていく素質があるよね。

 

「rouge」「…more」

どっちもすごく好きだった。濃密な一人芝居を見ているような、それでいてコンサートとしても成立していて、型にはまった振り付け以上の表現力と、感情を迸らせながらもしっかり聞かせる安定の歌声で、ぐいぐい客席を引きこんでいくアーティスト菊池風磨がすごすぎた。自由度が高い分、自分の世界を一瞬でびしっと描ききれないといけない演出だったけど、そこはやっぱりさすが、ケンティのシンメなだけあって、空気感の創り上げ方、振り切り方のセンスまでずば抜けてた。そして、風磨くんが創り上げた、切なくて、えっちくて、しっとりとした夜の空気感を、一瞬で真夏のキラキラ輝く夢の世界に塗り替えてしまうケンティ、本当に恐ろしいほどにアイドル。

 

Hey!! Summer Honey

ハニバタを円盤でしか見てない勢だから、初めて生で浴びるサマハニのハッピーキラキラオーラに思考回路が秒で焼き切れた。

白い布バサッとかけられたかと思いきや、一瞬でブルーの衣装に生まれ変わるケンティが好きで好きで好きだった。ケンティを中心にわーーーーってエネルギーが渦巻いて、世界が呼吸の仕方をがらりと変えるその瞬間を、何度も、何度でも、この目に焼き付けたいと思った。

ジャニオタたるもの、ソロ曲ではメンカラにペンラを変える、というのはもう本能のようで、青い光の海を渡っていくケンティは本当に美しかった。ケンティも、ケンティのために存在するその瞬間の世界全てが、途方もなく、瞬きすら惜しいほどに、美しかった。

ケンティを乗せたトロッコという小さな船が、遠ざかって、離れていって、でもそれはきっと全て正しく美しくて、寂しいと思う隙もないほどだった。

そして、何度だって鮮烈に、驚きと感嘆と愛しさと共に、思う。とんでもない人を好きになってしまった。とんでもないアイドルを見つけてしまった。

 

勝利の日まで→じゃんけん大会→セクサマ

このわちゃわちゃタイムは、客席も嬉しい、本人たちも本人たちで楽しい、素敵な時間だった。ちょっとほんとに風磨くんが勝った回のふまけんハグをなんとかどうにか円盤に捻じ込んでくれください。お願いします。

ちなみに私が入った4回の公演中、3回はマリちゃんの勝ちでした。大阪最終日一部、冒頭のソロパートで突然「such a beautiful night~♪」と勝手にアレンジ加えちゃったマリちゃんに、ふまけんが揃って「「such a ってなに?!」」ってけたけた笑いながらしつこくいじりまくってたの、控えめに言っても最高だった。

 

With you

どちらかというとSTAGEよりも個人的にぐっときてどうしようもなかった曲。

2011年にジュニアの現場なんて全く興味がなかった人間なので、懐かしさとかはないんだけど、それでも歌詞の内容に側頭部ごんごんやられる感じ。さすが最強の担降りソングの異名を欲しいままにした曲。赤い薔薇に誓うのもいいけど「君が今抱える傷や痛みを忘れるほどの旅にしよう。さあ!ぎゅっと手を握った」って歌われる方がエモすぎてしにそうだった。

 

STAGE

歌詞カード見て、わっと泣いて、曲を聴いて、思ってたのとなんか違う涙腺意外と耐えられる……(まがお)と思って、会場で「赤い薔薇に誓う」ってパートが我々に回ってきた時の衝撃が凄すぎて歌いながら「えっ?!えっ?!え~~っ?!?!そうきたか…!!!」ってひっくり返った曲。誓うのは我々の方でしたか…!!!!!!というあの表現できない独特の空気感は初日だけで、二日目からは何の躊躇いもなく合唱してた客席の一体感好きだったなー。公演回数を経るごとに、声もどんどん出るようになって、曲が育っていく過程が一番如実に出た一曲だったように思う。だからこそ、オーラス入りたかったし、諸々状況がうまいこといかなくて入れなかったけど、レポを見る限り、ツアーと共に成熟しきった曲の最高到達点がメンバーの涙という形で溢れたのかなと思ってる。

歌詞を噛み締めれば噛み締めるほど、割と赤裸々に五人の感情とか、その時の状況が綴られていて、改めてこの五年の集大成と言っていい節目の曲だなと思うし、この一曲でメンバーの色んな思いを、良い思いも悔しい思いも、共有することが出来るから、まさに5人のTAGE(月日)と呼ぶにふさわしい名曲になったんだなと思う。

あとめちゃくちゃ新規というか外野の戯言だけど、「この声が 遠いどこかの 泣きじゃくるあなたに 届くまでやめないよ」っていう歌詞から、Sexy Zoneがイメージするファンって笑顔より泣き顔なのかなって思って、それはまあ人数のあれそれのことで王国が瀕死だったことによるものなのかなと思うけど、もうなんか、泣かせたとか傷つけたとか思って欲しくないなあと、個人的には思うわけで。泣き顔より笑顔を、お互いもっと届けられたらいいなと、泣いてるから、泣かせてしまったから頑張ろうじゃなくて、その笑顔が1日でも長く続くように頑張ろうって思ってもらえたら、ファンの幸せが彼らの頑張りの原動力になったら嬉しいなあと、そんなことを身勝手にずっと思ってる。

 

アンコール(Sexy Zone→カラフルeyes→Congratulations)

デビュー曲の演出はもとより、そこから私的に二度目のデビュー曲と呼びたいカラフルeyesに繋げてくるところがSexy Zoneわかってる!!!!!と太鼓判を押したいテンション爆上がりポイント。ファンが大事に思ってる曲を、メンバーも大事にしてくれてるのが伝わってくるとそれだけで嬉しいです。嬉しい。Congratulationsはマジで曲がいい。大好き。去年もセトリ入りしたので、今年はないかもしれない…と怯えていたので、心には距離なんてないと歌わせてもらえてとてもハッピーだった。

 

 

どこを切っても、どの瞬間を思い出しても、楽しかった!!!!!と思うのです。好きだ、とか、かっこよかった、とか、可愛かった、とか、そういう全部の陽の気持ちを集めたより遥かに眩しく、ずっと強烈に、楽しかった、最高に楽しかった、と私の心は叫びます。

で、何がそんなに楽しかったのか、と私は割と大阪公演あたりから自問しているにも関わらず、これだ!という明確な答えがぶっちゃけありません()

セトリが良かったから? 演出が良かったから? 物語性があったから? どれもそうだ、と言えるし、でも、そういうことじゃない気もしていて、今になって、なんとなく思い当たるのは、Sexy Zoneの五人が、あの場所で誰よりも楽しそうにしていた、っていうのが一番大きいのかもしれないと思うのです。あのステージの中心にいた五人が発散する楽しいという気持ちと、客席からファンが送る楽しいが共鳴して、コンサートそれ自体が、脈打ち、高らかに声を上げ、この世の春を謳歌する、一つの大きな生き物のようですらあったと思うのです。

 

最後に、私が「これは愛だ」と思った話をします。

それが何かって「Stand up! Speak out!!」なんですけど、この曲はROCK THA TOWNのカップリング曲で、ツアー初日にはまだドロップアウトされていない楽曲でした。ラジオで少し流れただけで、ちゃんと聴くのは初めてという人も少なからずいたと思います。でもその楽曲で風磨くんは客席にマイクを向けました。声を聴かせてと言いました。それってすごい愛だなって思うのです。だって、絶対声出してくれるって信じてくれてたってことだと思うから。自分たちのファンだったら、やってくれると信じて、それってすごい信頼がないと出来ないことで、それってやっぱり愛だなと思うのです。愛されてたなーと、託されてたなーと思うのです。ファンの声が満ちた、あの箱の真ん中で、くすぐったそうに笑いながら「出来んじゃん」といつだって褒めてくれる風磨くんが可愛くて、愛おしいなと思っていました。

Sexy Zoneがデビューした頃、私は一生懸命嵐担をしていたわけですが、それから新曲が出て、歌番組で見かける度、いつ見ても風磨くんは「ここじゃない」という顔をしているように、私には見えました。ぶっちゃけ、楽しくなさそうだな、居心地悪そうだな、と思っていました。実際の所は知らないし、今更その頃を掘り起こしてみようとはさらさら思っていないので、もし本人めちゃくちゃ楽しくやってたのなら本当に申し訳ないっていう話ですけど、でもどうやらなんとなく当たらずとも遠からず、だったのかなと、ツアーパンフを読んで思いました。反抗期、の三文字では片づけられないような色々があったのだと、ただそれは通り過ぎてしまった昨日で、どうやら私は風磨くんの、Sexy Zoneの昨日には興味はないようです。

私は君たちのこれからが知りたい。それだけでいい。私は私がこの目で見たことだけが本当の全てだと思うから言うけど、私にはウェルセクコンの時から、風磨くんはSexy Zoneがかなり好き、なんだと思っていました。ここじゃない、という顔をしていた人とは思えなかった。だから、風 are you?の挨拶で「Sexy Zoneになりたい」と言った時も、その言葉の重さに気づけなかった。このツアー中に、足りない足りないSexy Zoneが足りない!と思って、過去の雑誌やら録画やらひっくり返して見直した時、2015-16ジャニーズカウントダウンコンサートで、少年みたいな顔で櫻井君と一緒に「A・RA・SHI」を歌う風磨くんを見て、いろんなことが、すごい速さで、胸の中に落ちてきて、あの瞬間に、風磨くんの「嵐になりたい」っていう夢は昇華されたのかなと、そんなことを思いました。ウェルセクコンのオーラスのMCで「もう俺いいと思う、人数がどうとかこうとか、結局5人なんだから」と、もう全部水に流そうぜみたいな口調で言っていたくせに、むしろ世界中のみんなが忘れても俺だけは覚えとくからなというような執念でもって、人数のことにこだわり続けていたように見えたのもまた、風磨くんでした。どの会場でも、5年を振り返り、その途中で苦しい思いや悲しい思いをした人もいたと思うけどと、必ずそのことに触れたのも風磨くんでした。一番、どうでもよくないという顔をして、真摯にその事実に向き合い、ファンと向き合おうとしていたのは風磨くんでした。それはまるで、自分自身にもそう何度も、言い聞かせるかのような、必死さで、丁寧さで、誠実さで、菊池風磨という人の心の深さを、その熱量を、信じずにはいられなかった。風磨くんは語り部だと私は思っていて、Sexy Zoneという物語を、世の中に向けてわかりやすく発信する、ちょっと浮世離れした個性の強い4人と世間というものを繋ぐことの出来るキーマンだと思っているので、これからも風磨くんが納得のいく言葉で、表現で、Sexy Zoneという物語を語り続けてほしいと思います。

さて、これだけ風磨くんのことを暑苦しく語っているし、担降りしそうだ、とけっこう本気で思っていたりもしたのですが、でも結局のところ、私はやっぱりどうしたところで健人担でした。コンサートが始まった瞬間からずっとケンティしか見てないし、ケンティだけを見てしまう魔法。だって健人担だから。本能で中島健人を求めてしまうのを許して欲しい…。

私はやっぱり健人担として、風磨くんが大好きで、シンメであることが羨ましくて、ケンティにあんな顔やこんな顔させられるのはこの世で風磨くんだけなんだっていう事実に時に滅茶苦茶に嫉妬してますが、だからめちゃくちゃに信頼しています。

 

本当はケンティのことを、この倍ぐらい語れたらよかったんですけども、私のカスみたいな語彙力では中島健人を十分に語ることが出来ないのが本当にもどかしくて、どうしようもない感じで、なんで本当に健人担をやってるのか、自分でもよく分かってなかったりもして、でもどうしても、私はコンサートという場所では、中島健人に魅かれてしまうのです。圧倒的に、引きずりこまれる。彼の纏う空気と、彼が描く世界に一瞬で攫われて、帰ってこれなくなる。

作家の朝井リョウさんは言いました。中島健人は信じてる神様が違う。その表現は、恐ろしいほど腑に落ちました。私は、中島健人を理解することが出来ない。私にはない価値観で、行動基準で、想いの強さで、純粋さで、この世に確かに存在する、でも存在する次元が違う、私にとって中島健人という人はそういう人です。きっと一生、理解することが出来ない。それはすべて私の想像の範疇の外にある。いつだってゴールで待っていてくれる人。たぶん、誰もそこまで辿り着かなくても、それが分かっていても、笑って、誰かを待ち続けられる人。その、果てがないように見える強さは、どこからくるの。

いっそ不器用なほど真っ直ぐに、命がけで、本気で、アイドルでいてくれるケンティに出会えて本当に良かった。ケンティを知ってから、私のジャニオタ人生は、格段に忙しくなりました、STY。

あなたがいずれ創り上げる、Sexy時代を一緒に生きる、そんな日が来るのを信じています。

STAGEツアー完走、本当におめでとうございます。お疲れ様でした!!!!!