27歳おめでとう

伊野尾ちゃんが27歳になった。

26歳の伊野尾ちゃんは、相も変わらず美しかった。また「美しい」という言葉以上に、伊野尾ちゃんにぴったりな言葉を見つけられない一年だった。慌ただしく過ぎた2016年。7月のドラマ「そして誰もいなくなった」では、最終回で事件の真犯人という衝撃的な役を華麗に演じきってみせたし、今年はやっと主演映画「ピーチガール」が公開になった。いつの間にやらちゃっかりしっかりレギュラーになった志村動物園では、元担相葉さんとダンスコラボまで披露し、メレンゲでは過去共演したことのあるゲストの方がやってくる度、場を和ませ、その交友関係の広さを教えてくれた。

一見すると可愛くて、華奢そうで、日焼けなど無縁な真白い肌は、さてはこいつインドア派だろうと思わせるけれど、伊野尾ちゃんは意外とフットワークが軽いし、友達の誘いにはひょいと乗っかって、どこぞの山奥の秘湯まで行ったりするような人で、表立って言うことはあまりないけれど、ドラマで共演した人、映画で共演した人、先輩方は言わずもがな、たくさんの人と長く繋がっていることが、たくさん知れた年でもあった。担当として、やっぱり自担が楽しく、たくさんの人に愛されていることが知れるのは嬉しかった。

 

ブログを振り返ってみてもわかるように、私はこの一年、JUMPの現場よりもそれ以外のグループの現場が圧倒的に多かった。情報量も、自分から能動的にとりにいく量は、圧倒的に少なくなった。もうほとんど、JUMPに関しては降りている、と言っても過言ではない。今年ツアー全落だしね…どうにもこうにもモチベーションが維持できそうもないすまない。でも、じゃあ、伊野尾ちゃんは担当じゃなくなったのか、といわれるとそうでもないと思っていて、でもがっつり担当というよりか、むしろそこから一歩進んで、私のオタクとしての血肉になってちゃんと一緒に生きている、という感覚に近い。そして、伊野尾ちゃんの強さをちゃんと信じることが出来るようになったように思う。

 

伊野尾ちゃんはいつも言う。小学一年生の頃は「初めて」がいっぱいだから、時間が経つのがすごく遅いけど、大人になるにつれて、はじめてのことはなくなっていくから、毎日がどんどん早く過ぎていく、だから、小さなことでもいいから「新しい」ことをどんどんやって、刺激を受けて、人生を出来るだけ長く楽しみたい、って言う。伊野尾ちゃんは人生に対して貪欲だ。だからわたしも貪欲にやってやろうと思う。思ってる。そこに行動の基盤がある。やるかやらないか、行くか行かないか、そういう場面でいつも、伊野尾ちゃんのことを思いだす。

伊野尾ちゃんは祈らなくても、ちゃんと伊野尾慧のままだった。何か別の色に染まったりするでもなく、キャラクターというものを演じたりするわけでもなく、酷く疲れたり荒れたり傷ついたり、したのかもしれないけどそれを絶対におくびにも出さなかった。どんなに求められても苦労話はしない。辛かった話はしない。僕や僕たちを見て、笑っていて欲しいから。2014年の一万字インタビューでそう語ったあの頃の伊野尾ちゃんのまま。ちゃんとずっと、出逢った時のままの伊野尾ちゃんだった。それが、そのことが、何よりもわたしは嬉しいなあと思う。

そして、たまに、思いがけず雑誌の中で伊野尾ちゃんの言葉に出会う度、やっぱり私はあなたが好き、だと思う。いつだって懐かしくそして新しい。いつも、はじめてそう思った時と同じ鮮やかさで、あなたが好きだ、と思う。あなたは美しい、と思う。その姿かたちはもちろんのこと、誰のどんな悪意も、あなたからあなたらしさを奪ったり出来ない、そのとてつもなく真っ直ぐな心が、何にも振り回されない、縛られたりしない心が、美しいと思う。だからますます私は、ああ、もう遠くで見守るだけで大丈夫、という気持ちになってしまうのだけれど。

私は、伊野尾ちゃんがこれからどう進化していくか、ということよりも、伊野尾ちゃんがこの世界を見て、味わって、どう感じたか、何を思ったか、そういうことに興味があるのだと思う。伊野尾慧、というフィルターを通して、この世界の美しさをもっと教えて欲しいと思う。

 

伊野尾ちゃん、27歳おめでとうございます。

美味しいご飯食べて、ちゃんと寝て、たまにちょっとはふくふくになってね。

今日もアイドルでいてくれてありがとう。

ぜんぶうまくいきますように。あなたが願うことすべてが、最良の形で叶いますように。たくさんの人を愛して、そして愛されるあなたでいてください。

愛を込めて。