久しぶりにKAT‐TUNの話をする。
本当は10Ks!コンに入ってから、KAT‐TUNへの気持ちをまとめたいなと思っていたけれど、実際に私が入るのはまだ一か月も先なので、今の気持ちを忘れないように、一度ここに吐き出しておく。
嵐は「いつかトップに立つ」のが夢だと言った。
JUMPは「いつかでっかい花火を打ち上げる」と言うし、WESTは「てっぺんのその先に連れて行く」と言う。
じゃあKAT‐TUNは、どこに行くのだろう。
私は、彼らの口から目的地の場所をきいたことがない。いや、ド新規だから、知らないだけかもしれないけれど、でも、彼らにとって、どこかに辿り着くことよりも、誰とどうやって行くのかの方が重要なのかもしれない、とアルバムを聞きながら思った。
前人未踏という言葉が似合うと思う。白地図に描かれていく軌跡こそKAT‐TUNだ。だからなのか、辿り着きたい場所を持ってしまった人たちは、船を降りざるを得なかったのかもしれないと思った。
回り道でも一番前で、新雪に最初の足跡を刻むように、誰も挑んだことのない世界を切り開きながら、歩き続ける。もしかしたら、もっと簡単に進める綺麗に舗装された道があるのかもしれない。でも、それは誰かがすでに歩いた道で、そこを辿るのはきっと違うのだろうと思った。
田口くんがKAT‐TUNとして出た最後のMステで、亀梨君はずっと、カメラから視線を外さなかった。ただ、「君のユメ ぼくのユメ」を歌う前のほんの少しの間だけ、背中を見せた。そこに、あの日の、ベストアーティストの時に見た、彼の背中が重なった。その背中に、KAT‐TUN亀梨和也じゃない、ただの人間・亀梨和也が見えるような気がして、私は息を呑んでその背中を見ていた。でも振り返った彼は、やっぱりKAT‐TUNの亀梨和也だった。笑っていた。かっこよかった。圧倒的に「KAT‐TUNの亀梨和也」だった。泣けてしょうがなかった。笑うのか、ここで。こんなにきれいに、君は笑うのか。どんな時も「KAT‐TUNの亀梨和也」であることが、君をこんなにも強く美しくする。KAT‐TUNという不死鳥は、堕ちたりしない。そのことを証明するように、今ある全てで、その強さを見せつけられたと思った。炎は衰えるどころかいよいよ激しさを増し、さらに高みへと舞い上がっていく。
距離も時間も飛び越えて、行こう、と言われた気がした。
どこへ? どこへでも。どこまで? どこまででも。
人生で初めて入る東京ドームがKAT‐TUNでよかった。
まだ君たちに差し出せる「初めて」があってよかった。
君たちのホームで君たちと会えるのを、とても楽しみにしています。