この馬鹿馬鹿しいほどに騒々しい、煌びやかで華やかでトンチキな世界を愛してる

動揺した。今年で一番動揺した。

田口くんが、帰ってくる。
ステージの上に、帰ってくる。


そりゃそうだろうなと思う。彼のダンスは、それだけで誰かの世界を変える。そういう力を持っている。そんな彼が、あの世界に愛されない道理がない。神様が諦める訳がない。

喜んでいいのか? そう思った。訳がわからなかった。歌って、踊る。アーティストとして、戻ってくる?
いつか、こんな日が来たらいいとどこかで思ってたのに。踊る田口くんを、一目でいい、もう一度だけ見たいって、思ってたのに。
こんなの違う。違った。それって、KAT-TUNじゃダメだった…? 真っ先に思った。
悲しかった。悔しかった。訳がわからなかった。喜べない自分が不思議だった。どうすればいいんだろうって、ただそれだけがぐるぐる頭の中を回った。

田口くんのサイトを見た。
彼のメッセージを読んだ。頭の後ろを、すうっと冷えた空気が通り過ぎていくような感覚を覚えた。
ああ、そっか……何かが胸に落ちた。分かってしまった気がしたし、はっきりと気づいてしまった。

これは、私が田口くんからのメッセージを勝手に深読みして拡大解釈しただけだけど、田口くんは、アイドルするのがしんどかったんだね、って思った。
歌い踊ることはやりたいけど、ジャニーズにはいられない。その理由を、私なりに考えると、それしかなかった。実際のところは知らんけど!
そして私は、ジャニーズの、アイドルで、KAT-TUNの、田口淳之介に会いたかったんだ。そのことに今さら気づいてしまって、だから、そうでない君を、私は、ごめんね、今はどうしても、応援出来ない。あーーーーーーしんどい。しんどいけど、これ本音。どうしようもないな!しんどい。ただもうしんどい。

分かってしまった。
私は骨の髄からジャニヲタで、男性アーティストに関して言えば、世界はジャニーズかジャニーズじゃないか、その一点で決まってしまっていること。

私、薄情だ。きっと世界一薄情な人間だ。そう思う。
一時とはいえ、自担だった人を、もう応援出来ないなんて、薄情以外の何者でもない。でも出来ないよ。喜べないんだよ。私、KAT-TUNが好きなんだよ。笑ってて欲しいんだよ。充電が終わるのを待ってるんだもん。待ってたいんだもん。どっちも追いかけられるならそうしたい。でも出来ない。すっごい考えたけど、出来ない。なんでだよって思うけど、出来ない。それは何か、違うんだよ。違うの。だって、君が言ったんだ。3人のことよろしくって。
田口くんと一緒にはいけない。私はKAT-TUNといたい。君はもう、アイドルじゃない。少なくとも、私にとっては。君はもうジャニーズじゃない。それだけのことが、それだけのことで、君にもう一度会いたいと思えない私はほんとにほんとにどうしようもないジャニヲタだって思うよ。どうしようもなくジャニヲタだって思う。あーーーーーーーしんどい!!!!!ほんとマジでしんどい!!!!!
しんどいけど私は!!ジャニーズが好き!!!!!!


田口くん、頑張れ。
今ここで、笑って、さよならだ。

君は君の信じる道をどうか、歩いていってください。
私も、眩しくて、訳のわからなくなるほどに煌びやかで華やかで、ひっちゃかめっちゃかで騒々しい、ジャニーズという世界を、そこで生きて闘う人達を、愛していきますから。
幸せでいて。どんな形でもいい。幸せでいて。
ただそれだけを願います。