踊る、かみさまの子供たち

歓声が弾けるソーダ水の底にある、泡沫のお城で、神様の子供たちはみな踊る。


初めてJr.の現場に足を運んだ。
六本木EXシアターまでの道にも、そして当の建物の二階広場にも、若くて可愛い子がひしめき合っていた。
幸いなことに曇天の空。刺すような陽射しこそないものの、こもる熱と湿度でじっとりと汗をかきながら入場を待つ。ぞろぞろと並んで歩きながら地下へ降りていく様は、まるで連行される囚人のようだった。
がらんとしたスタンディングのフロア。前列のセンターあたりでその時をじっと待ちながら、天井でくるくる回るミラーボールを眺めていた。
会場がどんどん埋まっていく。押し殺した囁き声が増えていく。

どんなふうに見えるんだろう。ふと、そんなことを思った。
この1メートルもない距離の向こうにある舞台のその場所から、私たちはどう見えるんだろうか。
自分に割り振られた色を灯す、無数のペンライト。どの瞬間も決して見逃すまいときらきら光る眼差し。吹きつけるような歓声が呼ぶ名前。
どんな気持ちで、それらを受け止めているんだろうか。普通とは少し違う世界と世界の狭間にいる、大人でも子供でもない男の子たち。自分の笑顔一つ、歌声一つ、指の動き一つで、たくさんのきらきらした女の子たちがわっと声を上げる。それをどう思ってるのだろうか。どんなふうに感じてるのだろうか。

怖く、ないのだろうか。

何が起きても、逃げ場所のない、全てが眩いライトの下、曝け出されてしまうその場所に、どうして立ち続けてくれるのだろうか。
私だったら、訳が分からなくなって、きっと逃げ出したくなるに違いないのに。
学生を卒業した子も、そうではない子も、世間の同い年の子たちは今この瞬間にも、夏を謳歌して遊んでいるというのに。
宝石のように青い海も、目がいたくなるような蒼穹も見えない地下室で、朝から晩まで、汗だくで踊る。
この世界は、この景色は、この小さな箱庭は、君たちにはどう見えているんだろう。どんな意味が、価値が、あるんだろう。

どこにも記録映像として残ることのない、ここに集った人達だけが共有出来る、秘め事のようなコンサート。
水の底に沈んだみたいに、酸素が足りない気がした。ステージの上に、圧倒的な輝きと熱と空気が渦巻いていた。
舞台の上の子たちは、どの子も私には眩しくて、可愛くて、かっこよくて、誰もが誰かの王子様で魔法使いだった。
けれど、美しければ美しいほど、夢のようであればあるほど、この子たちが、誰一人欠けることなく、次の季節も、この場所に立ち続ける保証はないという現実が脳裏を掠めた。
去年の夏、ドラムを叩いていたあの子は、元気にしているのだろうか。いつも現実は、誰も予想しない答えを提示してくる。

どうか、芸に生きるその世界を、愛してほしいと思った。
この世界に、愛されてほしいと思った。
目に見えない強い引力が、この子達をここに、この明るい場所に、繋ぎとめてくれますようにと、身勝手にも願った。
この子たちが明日からも、ここで笑って、少しだけ泣いて、それでも夢を見て、歯を食いしばっても、前を向いて、この場所に、ステージの上に、立っていて欲しいと思った。
もしも今、あの箱庭に、何の意味も価値も見出せなかったとしても、いつか振り返る日に、今日の日が、ほんの少しでいい、何かの意味を持ってくれればいいと思った。彼らが奮い起つ糧になればいいと思った。意味を持つようになる、その日まで、そこにいて。


いつか、泡沫ではない、自分たちの国の名前を掲げた舞踏会を開く日が、彼らに等しく訪れますように。彼らが彼らだけのお城を持てますように。
その時が来たら、ドレスを新調して、きっとまた駆けつけさせてほしい。

この暑い夏の日々に、確かに意味はあったねと、いつか彼らが笑い合う日を夢見ながら帰りの飛行機に乗った。
夏が、少しずつ遠ざかっていく。その足音を聞いていた。

誰かが夢を見る限り ~A.B.C-Z Early summer concert~

ハシツアーズのロスがすごくてしんどいので、やっぱり買ってしまいました…。 

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A.B.C-Z Early summer concert」

三月にダヴィンチと花言葉のDVDを買ったものの、そこからめちゃくちゃA.B.C-Zを勉強してきたわけじゃない状態で、ただただ歌って踊るはっしーが見たいがために買ったオタクの感想です。

最初に結論から言うと、想像してたほどアクロバットしてないけど、他のグループじゃ絶対やらない振り付けと、五関先生のソロの神がかった出来に世界が壊れて再構築されたって感じ。あとはやっぱり経験値というか、場数が物を言う部分が大きいなと思いました。最後にまたそこらへんのことは書きます。

 

 

  1. Vanilla

一曲目を飾るにしては大人っぽい曲!

このOPの衣装すごくいい!アイドルアイドルしててキラキラで大好きなやつ!

あとこの曲のサビ、踊るんですよね?! 知らなくて、ハシツアの時、えび担みんな踊りだしたのびっくりした。この曲調で踊るとは思わなかった…。すごい揃ってたTDCの記憶。

最後のサビで星が舞いだすのびっくりする。え、一曲目でこんな降らせる?? これ終盤辺りでいつもみる演出では? でもキラキラの中で踊る五人すごく素敵だからもうなんでもいい。

 

2.メクルメク

すうっごく好きな曲。一個前のハシツアのタイトルにも書いたけど「続けラインダンス」の部分の上がっていく昂揚感が堪らなく好き! イントロのパーティーが始まる感がすごい。はっしーの楽しそうなお顔が抜群にかわいい。

私が一番、この振り付けすごい!と思って五度見くらいしたのがこちら。

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わかります? この一瞬宙に浮いてる五関さんと戸塚くんの動きにビビる、マジで。重力とは?? まずこういう演出やろうってなるのがすごいし、やれるA.B.C-Zはもっとすごい…。あり得ない躍動感。あとジュニアの子たちが途中、階段をぐいぐい押して移動させてるの見て、人力…と絶句した。

 

3.A.B.C-Z LOVE

メンバー紹介曲。こういう曲ってメンバーが歌い次いでいくパターンしか知らなかったけど、はっしー以外は全部はっしーが歌うっていうのは、私の中で新しかった。

これ言っていいのかわかんないけど、ドーナツリフターの真ん中に立つ紹介される人に向けて、ステージの周りにいるSnow manの子らがぴろぴろ~って手を伸ばす振りをするんだけど、こん時の宮舘くんのガチ感がすごくて毎回笑ってしまうw 宗教家とその信者みたいに見えてヤバい(言い方)ぶっちゃけ、宮舘くんが気になって気になって歌詞がまったく頭に入ってきません。絶対面白い曲じゃないのに…!!

 

4.Summer 上々!!

これもイントロから好きな曲!ウキウキ感が湧き上がってくる感じが最高!!コンサートで聴きたすぎる。

 

5.渚のBack In Your Heart

アゲアゲから一転、しっとり歌います。この曲と五関さんの声の親和性にびっくりする。五関さんの柔い歌声が素敵~! 五人の美声に酔う。

 

6.ドラマ

戸塚君のソロ曲。新進気鋭のシンガーソングライターかと思うTシャツジーパンのシンプルな衣装だけど、お顔がびっくりの美しさなんでちょうどいい(?)

なんかねー、私が個人的に感じてることなんですけど、戸塚君ってすごく怖いんですよ、私。何考えてるかわかんなくて怖い。これ、JUMPの薮君にも私、思ってる…やっぱりブラザーだよ、君たち…。

でもこの曲の、この演出の戸塚君はすっごくしっくりきた。なんだろうこれ。自分でもよく分かんないんですけど。私には、戸塚君がアイドルしてることに半端ない違和感があるんです。なんか、アイドルに興味なさそうというか、急にパッて消えちゃいそうだなって。なんでこの人アイドルしてんだろう?とかたまに思う。アイドル以外の選択肢がちらつくというか……うーん、うーん(苦笑)アイドル戸塚祥太が嫌いとかそういうんじゃないんです。パフォーマンスとかに不満があるとかそういうんでもないし、本人が全力でやってるのもちゃんとわかる。でも、なんか、うーん、違和感…っていう表現しか自分の中にないので、違和感っていってしまうけど、ジャニーズの世界に馴染んでないというか、とても不思議な存在です、戸塚君は。あと、戸塚君の言葉の表現って、私の中に絶対存在しない言葉の選び方だったりするし、感性とかの方向性が違い過ぎるのかなあって思います。

でも、シンプルな格好してギター弾きながら、暴れろ、って言っちゃう戸塚君は、私の中でびっくりするくらいしっくりきたんです。この世界にちゃんと馴染んで存在してた。雄叫びあげてる戸塚君が本当の戸塚君だろ、そうだろ?って思って、やっと本当の戸塚祥太に会えた気がしました。

 

7.We’re Fighters

五関さんのソロ曲。いろいろ全方位的にヤバい一曲(語彙力)

まずイントロの照明でしぬ。やられる。一面の青を切り裂く赤。ぎゅん!と中心に集まった光がぱっと赤になって放出される瞬間、アドレナリンがどばどば出る…!

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(ちょっと画像が暗すぎて申し訳ない)

ヤバい!五関さま…!! いやもう軽率に拝むわ!! この時の客席の一体感もすごいと思う。いつの間にかペンラ全部青だもん。最高。

人間で階段って作れるんだ?!っていう驚き。そこを駆け上がる五関様の無双感半端ない。むしろ五関様が駆け上がるなら、その頂きの一部になりたい…(出来るかどうかはさておき)

そしておもむろに美しい背筋を我々にご披露下さる五関様(拝)

ねえ、五関担のみなさん、生きてます…?生還できる??こんなん見せられて、ねえ?!?!

五関さんの作る世界観が好きすぎる!!!!! ハシツアの演出考えて下さってありがとうございました!!One by oneの照明の美しさ、一生忘れません!!!!圧倒的感謝!!!!!

演出のことばっかり熱く語ってしまうけど、この曲の歌詞もすごくかっこいいんですよ…今年のアルバムのソロ曲もかっこよくてすごく好きです、五関さん。

 

8.どこまでHappy!!!

画面の映像とコラボする可愛い演出の曲。ずっとかわいいって飽きずに呟ける。

 

9.Like a Blow & My Life

一秒ごとにアクロバットでぶん殴られ続ける感じ。どっちの曲もかっこいいからその演出がかっちりハマってる。ド新規的には、一番テレビで見覚えのある、A.B.C-Zといえばアクロバットだよね!のイメージに近い振りだったかな。

 

10.SPACE TRAVELERS.

トロッコに乗ってお手振り。このあたりのファンサタイムに滲む玄人感。ブロックごとにファンサかます感じ、ここドームだっけ?って思う。

戸塚君と塚田君に担がれるはっしーのお顔が楽しそうで楽しそうで抜群にかわいい。楽しそうに笑うアイドル見るのが至福です。

 

11.ずっとLOVE

ここで生着替え。メンバーカラー衣装から一転、お揃いの赤ジャケット。

カメラワークが一人一人切り替わるんだけど、五関さんの踊りはやっぱり綺麗だなって思う。指先まで綺麗なの。しなやかで柔らかくて、でもピン!と末端までしっかり神経通ってる感じ。なのに無駄な力みは感じさせない軽やかさで。五関さんが舞うと彼の周りの空気が一緒に動いてるのまで見えそうだなって思う。ううっ、最高。

 

12.Attractions!

トロッコに乗って手を振るはっしーが控えめに言っても王子様。

 

13.BAD BOYS

ふみくんがドラムを叩きます。この人何でも出来るな。むしろふみくんに出来ないことを教えて??

 

14.未来は明るいかい?

河合君のソロ曲。ザ・エンターテイナー河合郁人。この人見てると、潤くんの「エンターテイメントの力」っていうのをひしひしと感じるんです。ダンスとかもジャニーズ感がすごいし(めっちゃ主観)楽しませようっていう気持ちが溢れてるとこが好き。めちゃくちゃ踊れる人じゃないですか、ふみくんって。腕の動かし方ひとつ、ステップの踏み方、指先の使い方ひとつ見てもそれは明白で、でもそこに絶妙なダサさを滲ませてくるのがズルすぎて!かっこいいと面白いを両立させる器用さがふみくんにはある。で、めちゃくちゃ喋れるし。A.B.C-Zを見てて感じる安心感と安定感はふみくんの存在によるところが大きいと、ド新規は思っています。あと、ふみくんの笑い声が私はむちゃくちゃ好き!です!!河合はかわいいよ!!!

 

MC

いたいのいたいのとんでけ~のはしもとくん(6歳)が可愛いの極みなのでみんな見て!!!!!(モンペ)

あとSnow man呼ばれて出てくるけど、わたしはすのーまんだったら佐久間くんが好きです(唐突)彼のアクロバットが好き。可愛い顔してそんなに飛ぶ?!っていうバネの強さが好き。

 

15.Shower Gate

お衣裳が!!抜群に素敵!! ロングコートが似合うはっしーかっこいいよーーーーー!!! 白×青で爽やか最高―――――!!!!! 後ろで流れてるMVもすっごい良い!!! ほしい!!!(軽率)

 

16.In the Name Of Love~誓い

今度は揃いの黒衣装。これまたかっこいい。ドキュメンタリーの方で、この衣装に関してふみくんが、フリンジとかあるとターンした時とかに綺麗に見える、って解説してくれてて勉強になります…!って思った。

これ見ながら、A.B.C-Z、ぞっとするほどダンスが凄い……と思って、馬鹿みたいに何度も見てしまった。振りが揃ってる、っていうのはもちろんなんだけど、個々の技術の到達点まで揃ってるのがすごいなって。積み上げてきた時間の証だなって思う。他のグループって、やっぱり、踊りが上手い人と他の人の技術の差がどうしても見えてしまって、踊れてないとかはもちろんなくても、力量の差で並みに踊れてる人も相対的な比較で踊れてないように見えてしまうこともあるというか……でも、A.B.C-Zを見てると、呼吸まで揃っていそうなくらい、無意識レベルでのシンクロを感じちゃう。五人の神経繋がってるんじゃないかって思うくらい、五人の作る景色のえもいわれぬ美しさに呆然とする。

愛の名の下に僕が盾になる、って改めて聴くとすごい歌詞。

 

17.Twinkle Twinkle A.B.C-Z

みんなでペンラで遊ぼうコーナー。素朴な疑問だけど、このペンラどういう作りになってんです?? とりあえず大きいのはわかるけど、大きいってことしかわからない……。

最後にバクステから本ステにペンラで赤色のウェーブ。

 

18.愛のかたまり~Stay with me♡

本ステに登場したはっしーの出で立ちがハシツアのOPとほぼほぼ同じで、鮮明に蘇るハシツアの記憶に泣いた。

王子様!めっちゃ王子様!(死に絶える語彙)私、こんなにも「本当に王子様だ!」って思ったアイドル、はっしーしかいないんです。これまでいろんなアイドルにさんざん、天使だの妖精だの赤ちゃんだの言ってきたけど、リアルに「王子様じゃん……!」てなるのは、はっしーだけ(モンペ) もうむり、つらい、時間よ戻って……ハシツアの日に帰りたい……。ロスを埋めるはずがさらにロスに陥るなんて……! 本末転倒!!!!!

 

19.DARKNESS(LOVEです☆ver.)

塚田君のソロ。この曲自体すごく好きなんだけど、塚田君って天才では、と心から思う。曲の完成度といい、創り上げられた世界観といい、だあくねす様のビジュアルの美しさも塚リカちゃんのキュートさも、どこをとっても最高!

前半のだあくねす様パートのロックさが自然と転調して、リカちゃんパートではきらきらの女子ドルソングになって、最後はその二つが違和感なく融合して、やられた…!!ってなる。

文字にするとなんのこっちゃですけど、ほんと、聴いて欲しい…。全ジャニヲタに聴いて欲しい。歌詞もめちゃくちゃ韻を踏んでて聴いてて気持ちいいし、とにかく!すごいから!ほんとにすごいから…!!(大事なことなので二回言いました)連続バク転記録もすごいけど、この曲の完成度の高さがもっと世間で話題になってもいいと思うんだ!!!! マジでノーベル賞級化学反応起きてるから!!!!

 

20.ボクラ~LOVE&PEACE

この曲のイントロの映像がめちゃくちゃ嵐っぽくて、嵐こういうの作りそうだなって思いながら見てた。

あと衣装のガチャガチャ感がすごくジャニーズって感じする(言い方)

 

21.Finally Over ~ 26.InaZuma☆Venusのメドレー

個人的に「?!」てなったのは僕らのこたえの冒頭で、急に衣装脱ぎだすとっつー! こんなにいい脱ぎっぷりの人見たの、嵐2008年のAAA国立競技場のアンコールの櫻井翔以来だよ!! びっくりする! これも見ながらソロ曲の時と同じ、本当の戸塚君だ!っていう感じがすごくした。解き放たれてる戸塚君。めっちゃ興味深い……。

 

  1. 特別な君へ

最後にふさわしいバラード。この時の衣装すごく好き。メンバーカラーのロングコートの色がすごく綺麗。途中、センターで横位置になるところのカットがぐっとくる。

いつかは離れ離れになっても、一緒に過ごした日々は消えない。

君が泣きたい時はここで待っているよ。

声が届かなくても思ってるよ。

こんなん最後に歌われて泣くしかない。

 

アンコール

5Door コーナー

ここでついに装置的な四角い枠が登場。それにつかまってアクロバットしてくれる五人。なんで身一つであんなにくるくる回れるのかわからない……。

これぞA.B.C-Z!て感じする。するけど、これを言ったら刺されそうだけど、そうまでしなくちゃいけないのかって思った。歌も踊りも超一流なのに、ただそれだけで十分華やかで目が離せないのに、そんな危ないことしてまで、体張って頑張らなくちゃだめなのかって思って、でもこれがA.B.C-Zアイデンティティなんだろうなとも思うし、すごいなー!って思うのと同じ強さで怪我だけはしないでね…!!って思う(モンペ)

今年も新しい装置があるってことで…本当に怪我と事故にだけは気をつけて!!全オタクの願いだよ!!!!!

 

 

 

圧倒的なマンパワーで魅せるコンサート

観終わってふと思ったことは、全体の演出はとってもシンプルなのに、貧相さがまったく感じられない!ということだった。そして、とっても正統派のコンサート。テレビサイズの演出はやっぱり特別なんだなーと。

派手なレーザーも、見せ場に全力投入されるような爆発的な特効もない。でも、そこにいる五人の歌とダンスがもう極上で、生身の人間の輝きだけでどこまでいけるのか挑戦しているみたいだと思った。頭の部分で、場数が物を言うというようなことを書いたけれど、A.B.C-Zの立ってきた膨大な数の舞台経験に裏打ちされた表現力にはどうしたって舌を巻く。ただ立ってポーズをとる、それだけのことですら美しく、アクロバットの次の瞬間には笑って歌っている。呼吸するように宙を舞う。それってやっぱり身体能力の問題だけじゃなくて、場数なんだと思う。本当に大変なことを、さりげなくやってのける。テレビでみせる分かりやすいアクロバットもすごいけど、メクルメクの部分で書いたように、曲の途中で本当になんでもないことのように彼らはアクロバティックな振りをする。華麗に、楽しそうに、筋肉痛?なにそれ?と言わんばかりの顔で。プロ。圧倒的にプロ。

そして、アイドルとファンの繋がり、ステージ上のA.B.C-Zとジュニアの繋がり、網の目の様にあの空間に張り巡らされた人と人の繋がりの力に、ここまで魅せられるのかと思って、とんでもない景色を知ってしまったと思った。そこに身を投じたら、自分はどうなってしまうんだろうと思った。

Legend Storyの中で、誰かが夢を見る限り続いてく伝説、ってフレーズが出てくるけど、これすごくジャニーズだなと思ってて、あのステージの上に立つすべての人、ステージを見守る全ての人、その誰か一人でも夢を見続ける限り、このキラキラした世界はきっと間違いなく続いていくし、誰かの夢を誰かが繋いで、ここまで続いてきたんだなあと思わせてくれるすごく素敵なフレーズだなと思っていて。A.B.C-Zというグループも、今日までずっと見守ってきてくれた誰かがいたおかげで、今こうして私は彼らに出会えているわけで、その無数の出会いの連鎖に感謝しかないと思う。

最後に俺たちとみんなでA.B.C-Z!って叫ぶけど、その温かさも素敵だったなー。

 

あと3日もすればツアーの幕が上がるだなんて信じられない!

10月が待ち遠しい!!(結局)

 

 

 

20歳おめでとう

今日が早く来てほしくて、でもいざ今日が近づくにつれ、なんとも形容し難い、一抹の寂しさと名残惜しさを拭い去れないまま、どうしよう、どうしようもないと時の流れの正確さに茫然と立ち尽くし、今日この日がやって来ました。


20歳の小瀧くん、こんにちは。
君の十代のほとんどを知らないまま、終わっていくその最後の時を、一瞬も見逃すまいと、私なりに必死だった日々が終わりました。
ファッション雑誌のレギュラーモデルになり、初めて連ドラに出演し、相葉さんと二人でCMを飾り、そして、24時間テレビSPドラマと、歩む速度は緩むことなく、それはひいてはグループ全体の追い風となり、昨日と同じようで違う背中の広さがただ、愛おしく、頼もしく、そしてやっぱり少しだけ寂しいと、言わせてください。
大人になっていく小瀧君の、無邪気に過ぎた子供の時代が、眩しくいつまでも光り続けるであろう青い春の季節が、それでも確かに終わっていくことを、名残惜しいと、今はまだ、言わせてください。

子供のしがらみから解き放たれた今日、小瀧くんに世界はどう見えていますか?
君の世界は、君のこれからは、ただただ無限の可能性しかありません。

どうか、どんな時も歩き続けられる、強さと粘り強さを手に出来ますように。
笑顔に乗せて、どこまでも、誰にでも、ずっと、幸せの匂いを届け続けられる、柔く優しい心を抱き続けられますように。
自由にどこまでも、この世界を飛び回って、君らしく、笑って、泣いて、夢を見て、その大きな腕で、望む全てを抱き締められますように。

小瀧くんのこれからは、絶対に、何もかも全部、うまくいくよ。

“If you can dream it , you can do it ‼︎ ”

小瀧望くん、20歳のお誕生日おめでとうございます!!

NEWSを知っているつもりでいた私へ~「恋を知らない君へ」の話~

ああ、これは好きになる曲だ。

はじめてラジオで流れた音源を聴いた時、はっきりとそう思った。

一度聴いたら忘れられない曲。この夏にふさわしい曲。忘れたくない夏を、さらに忘れられないものに変える曲。NEWSの「恋を知らない君へ」は、その最初の一音から恋に落ちた、そんな曲だった。

ドラマ「時をかける少女」のエンディング曲と発表された時点で、このタイトルを知った時すでに、私の期待はかなり高かった。そして世に出た楽曲は、私の期待を遥かに超えていた。

 

 

「嗚呼」の二音で世界の色を変えてしまう手越くん

「嗚呼」という手越くんの歌い出しにまず、この人は本当に天才なんだ!と痛感した。

手越くんの「嗚呼」は、過去も現在も未来も内包する「嗚呼」だった。

かつて一夏を過ごした大人の彼が、いまその消え行く夏の真っ只中にいる彼が、過ぎ去った記憶の中で、無邪気な笑顔を浮かべた後に束の間、我に返った子供の彼が、たった一人の「君」にむかって呼びかける「嗚呼」

思い出をなぞるように優しく、過ぎる時を抱き止めるように強く、響いて刺さる出だしの「嗚呼」は、きっと手越くんにしか歌えない。この世に歌い方が上手いアイドルはたくさんいるけれど、本当に歌が上手い、もっというと「歌で食べていける」レベルの歌を歌える人はごくわずかだと私は思っていて、その中に確実に手越くんは含まれるよなと、改めてしみじみと思った。

 

既存の世界を壊す手越くんの声、その世界を再構築する増田くんの声

これはテゴマスの声に関して感じたことで、手越くんの声はとにかく強い意志を感じさせる声だ。この曲に関して言うなら、本気であの夏に戻れると信じて疑わないような、愚直なまでの真っ直ぐさがあるように思う。「あなただけは消えないで」も、絶対に消させない、という意思が根底に潜んでいるように思うし、「いつまでも僕らの未来はずっと続いてくと思ってた」も、続いていくに決まっている、今も彼の中では続いている、という永遠性を感じる。手越君は永遠の少年なんだなと思った。彼の声は現実を薙ぎ倒し、世界を彼の望む形に造り変えてしまうエネルギーに溢れている。

それに対して、対を成すように存在する増田くんの声は、手越くんが壊した世界に、その情感たっぷりの声で、新しい輪郭を与えていく。

増田くんの声は優しいけれど、それは痛みを知る優しさだと思う。自分はやがて大人になっていく、その抗えない現実を受け入れて、もう戻れないと悟ってなお、あの夏は美しかった、愛おしかったと歌う。叶わないことを知っている願いを歌う。そこには覚悟が滲むように思う。現実から逃げないという覚悟。受け入れて前に進むという覚悟。覚悟をまとう増田くんの声は、だから、儚いのに鮮やかで、柔いのに力強い。

大サビの「嗚呼 あなただけは消えないで 夏の中へつれてって」「あの夏の あの日のまま 笑いあえたら」の部分はまさに、少年ではいられないことを受け入れている増田くんの声の儚さと、ずっと少年でいられると信じて疑わない手越くんの声の強さの対比が、言葉にならないような美しさとなっている。テゴマスのテゴマスたる所以はこういう相補いあう部分が、過不足なくぴったりであるところなのかもしれないと思った。

 

さらに、手越くんが壊し、増田くんが輪郭を与えた世界に、小山君が色を与える。小山君の声は、感情という感情が溢れて零れて瑞々しく、聴いている私の胸に眠る思い出を容易く揺り起こしてしまう。

「足早に 季節は過ぎて 夢のような 時は途絶えた」

聴いているだけで胸を刺されたような痛みを感じるほど、小山さんの声は強く泣いている。

まるで、大人になることを受け入れられないまま立ち竦む少年だと思った。いかないで、消えないでと泣きじゃくる子供のように、零れていく思い出をどうすることも出来ない無力さに打ちひしがられながらも、その思い出の与えてくれる力の強さを知っている声。小山さんの持っている底なしの優しさと、あの共感力の高さが滲む彼の声は、テゴマスが作った世界に色や匂い、温度を足してくれる。

そして、最後に加藤くんが、時の流れを描いている。加藤くんの落ち着いた低音は、大人になってしまった僕そのものだと思った。

一番のサビの最後、加藤くんが歌う「(友達のままで)よかったのに…」の部分で、過去を彷徨っていた私は、はっと現実に引き戻される。そうだ、もう全部過ぎ去った日々だったと思い知らされる。

風が吹けば雲は流れるでしょう? 陽は昇って沈むでしょう? 花は咲いて実を結び、やがて散る。始まりがあるものは、いつか終わる。世界の移ろいを、覆すことの出来ない世の理を、加藤くんの声は歌う。NEWSが描く「恋を知らない君へ」という世界に、誰も抗えない時の概念をもたらしているのは、加藤くんだ。人は大人になる。否応なく、今日は昨日になり、明日が今日になり、君と君がいた夏は思い出になっていく。

それでもきっと、もう一度と願ってしまう時間を、場所を、誰しも胸に抱いていることを、ちゃんと知っているよとNEWSは歌う。それを忘れないで、大事に持っていてと微笑みかけてくれている気がする。それは、かつて少年だった彼らが、たくさんの痛みと引き換えに大人になった彼らが、大人にならざるを得なかった彼らが、それでも、今も途絶えない「NEWS」という夢を握りしめて立ち続けるからだ。そんなNEWSが歌う歌だから、こんなにも懐かしく、優しく、美しいのだと思った。

 

 

NEWSを知っているつもりでいた私へ

歌が上手いといえばテゴマス。どこで植え付けられた先入観か、思い出せないほど自然に、そのイメージはいつのまにかひっそりと、私の中に存在していた。実際、テレビの歌番組でNEWSのパフォーマンスを見る度、やっぱり歌上手いなあと感じていたし、それを疑ったことはなかったけれど、今回初めてNEWSのCDを手にして、その音源をちゃんと聴いて、思った。

ぼんやりと、誰かが語ったような言葉で以て、ちょっと聞きかじった程度の音で、全部知ったような気になって、手越君は歌が上手いよねとか、テゴマスのハモリは綺麗だよねとか、彼らはそういうレベルで語っていい歌い手じゃなかった。ちょっと前までガンジスのほとりでエイヤエイヤエイヤーアーアーアーとか歌ってたのに……!どうなってんだよNEWS!!!!って思った。思って、違う、きっとずっと、NEWSはこんなに素晴らしい歌い手で、表現者だったのに、私がただちゃんと、知ろうとしなかっただけだと思った。端的に言えば、知るの遅すぎ!!! めちゃくちゃく や し い !!!! 

なんて素敵な唯一無二の歌を歌うんだろう…!という衝撃と感動と、もう何度も経験したもっと早く知りたかった!という幾ばくかの消えない後悔と、ここでこの歌に出会えたことへの喜びと感謝を、私はきっと、これから夏になる度に思い出すだろう。

 

 

NEWSを知っているつもりでいる、いつかの私へ。その影すら踏んじゃいないんだから、これからすごい世界が待ってるんで、そのつもりで、覚悟していて。

最後にこれだけは言わせてほしい。

 

あーーーーーーーQUARTETTO行きたかったなーーーーーーー!!!!

 

 

恋を知らない君へ

恋を知らない君へ

 

 

 

お題「NEWSを知らない君へ」

君たちという道標は強い ~ Take a”5” Train ~

 アラームを鳴らすiPhoneを手探りで止めて、あと少し、と思って惰眠を貪る。

何度目かのアラーム。もう部屋の暑さで目が覚める。起きて、弁当を詰め、朝食をかきこんで身支度を済ませ、家を出る。

職場までは片道30分。いくつかあるセットリストから、その日の気分で選んだジャニーズソングを聴きながら歩く。もともと汗をかきやすいのだけれど、この季節なら職場に着く頃には汗だくだ。

パソコンの前に座る。電話応対したり、伝票を起票したり、午前中はバタバタと過ぎていく。お昼になったら自分で詰めた弁当をもくもくと食べる。同僚たちとお喋りすることもあれば、そのまま仮眠してしまうことも多い。なにせ、上は60代から下は30代と職場の年齢層が広すぎて、同期もいなくて、同じ話題で盛り上がれるとしたら、天気の話題か子育ての話か。私は未婚だし、結婚願望も出産願望もないからただ笑って「大変ですね」と言うのが関の山だ。もちろん、ジャニーズの話なんて自分からはしない。午後もそれなりに慌ただしく仕事をこなし、気づけば定時で帰宅する。毎日がほとんどこれの繰り返しで私の今の生活は出来ている。

 

停滞している。

淀みに沈む。

歩いても歩いても変わらない景色。

こうして日々が暮れゆくことが、たまに無性に怖くなる。

平凡という、平和ともいう、一見すると不足も不満もないような私の日々に、A.B.C-Zの「Take a”5” Train」は風穴を開けてくれた。

 

 

初めてMステでこの曲を聴いた時、正直衣装のインパクトとアクロバットに気を取られすぎて、曲が頭を横滑りしていったのだけれど、それから何度も聴く度に、どんどんこの曲を好きになった。

 

Poker faceなキミにも

Slow paceなキミにも

明日は来るよ We can believe it

 

この部分がすごく好きで、聴く度に力を貰える気がして、いつも言葉にならない感情が視界を揺らす。

そのままのペースで大丈夫だよと、言ってくれている気がするのだ。ちゃんと君の日々は進んでいるよと、A.B.C-Zが言ってくれている。彼らが言ってくれていることに、意味がある。この歌は、彼らが歌うからこんなにも特別に私の中で響く。Don’t stop!!と言われる度、俯いてしまいそうな顔を上げようと思う。馬鹿みたいに何度も、忘れては思いだし、諦めては夢を見る。胸を張って生きようと思う。生きたいと願う。誰の為でもなく、他でもない自分の為に。戦わなければいけないのは、いつも弱くて甘い自分自身だ。そんな葛藤の時間ですら「We can enjoy it」とA.B.C-Zは歌う。強い。A.B.C-Zの放つ光は、圧倒的に強くて優しい。

 

深く息をする。顔を上げれば、世界はまだ見ぬ景色で溢れている。私はそれを一つ一つ、私の足で確かめに行く。その日その場所でしか知り得ない、嘘のように美しい景色を目撃するために。私は私を、眩しい記憶でいっぱいにしたいから。

 

 

 

昨日より眩しい世界へ。少しでも明るい方へ。

新しい風が、違う季節を連れてくる。

乗り遅れないように時刻表を何度も確認しながら、私は次の電車が来る時を、楽しみに待っている。

 

 

Take a

Take a "5"Train(初回限定盤A)(DVD付)

 
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Take a "5"Train(初回限定盤B)(DVD付)

 
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Take a "5"Train(通常盤)

 

 

 

26歳おめでとう

一年前、あなたの25歳をお祝いしたくて始めたブログが、無事一歳をむかえました。

 

私の人生でかつてない激動の一年は、おそらく、伊野尾ちゃんにとっても、そして、伊野尾担の人たちにとっても、激しいうねりの中、互いの呼び声だけを頼りに、手探りで進むような一年だったように思います。

 

 

テキトー、見切れ王子……一年前、あなたを知り始めた私がネット上で出逢った、これら伊野尾ちゃんを表現した言葉の数々は、今のあなたには似つかわしくないものになりました。

シングル曲で一番の歌い出しをもらい、さよならセンセーションを特番で披露した時にはまさかのセンター始まり、民放二局に単独でレギュラー出演。三度目の連ドラ、初めての映画主演。お互い、一年前とは全然違う場所へ、辿り着きましたね。

 

毎週木曜日の朝、テレビの中のあなたに、未だに新鮮に驚いてしまいます。

その日その瞬間の伊野尾ちゃんを見ることが出来る未来を、一年前の私は想像もしませんでした。おいしそうに白米を頬張るあなたを見る度に、幼い頃、テレビの中で美味しそうなご馳走を食べていた誰かに憧れた日の伊野尾ちゃんのことを思っては、あなたが歩いてきた道は何一つ間違いでも無駄でもなかったのだと教えてくれる現実に、嬉しさがこみあげて朝から涙腺がゆるゆるになってしまって困ります。

 

求められることが増え、あなたに注目する視線が増える度、様々な声が飛び交うようになりました。

でも、あなたは私が見つけたと思ったその日から、何も変わりません。一年前の今日も、一年経った今日も、あなたはずっと出逢った時のままの「伊野尾慧」でした。飾ることなく、驕ることなく、喧騒の現世を優雅に泳ぎ切るイルカの様にしなやかで、自由で、やっぱり美しい。私にとっては、どうしようもなくこの世で一番美しい人です。

 

それに比べて私はどうでしょう。JUMP担としての私の一年は、なんだか苦しい日々でした。まず、嵐出のJUMP担を名乗るのが、いつからか億劫になりました。どうしても嵐と比べてしまうような自分が嫌でした。フラットな目で見ることが出来ない自分が嫌でした。JUMPにはJUMPの良さが、JUMP担の文化が、ルールがあることにうまく順応しきれない自分が、これまでせっかく育っていたJUMPとJUMP担の世界を、土足で荒らしてしまうような気がして、JUMPのことに関して何かを発信するのが怖くなりました。

それに加えて、今の状況を、事務所のごり押し、といわれるのは伊野尾担の自分としてはどこか不本意で、だってこれは、伊野尾ちゃんがその場その場で結果を残してきた証だと思うし、そんな伊野尾ちゃんを見て、伊野尾ちゃんと一緒にまた仕事がしたいと思ってくれた誰かがいてくれたおかげで、こんなに色んなお仕事をもらえて、それはやっぱり紛れもなく、見えないところで誠実に仕事に向き合ってきた伊野尾ちゃんの頑張りがなくては、何一つ成り立たないと思うのです。担当の贔屓目でいいよ。私はそう思ってるよ。そんな伊野尾ちゃんの頑張りを、ごり押しの一言で片づけられるのは、やっぱりどこか納得いかなくて、悲しかったり悔しかったり、てんやわんやです。

私みたいな新規が、こうやってあれこれいうのもなんだか、これまでずっと伊野尾ちゃんを応援してきた伊野尾担の人たちにしてみれば、いきなり出てきて何なんだ、と思われてたりするのかなあと、答えのないようなことを悶々と悩む日もあって、でもやっぱりあなたが好きで、きっとずっと好きで、きらきら眩しくて、消えなくて、どうしようもないのです。わたしの一年はそういう、よくわからない苦しさや悲しさや喜びや感動の入り混じる一年でした。

 

伊野尾ちゃん。

今はテレビであなたを見る度、がんばれ!超がんばれ!って思います。

おそらくこれから先しばらくは、仕事が増えることはあっても減ることはないでしょう。たくさんの人が、たくさんの出来事が、あなたが本当に力ある人なのかどうか、輝き続ける才能があるのかどうか、注目し、試されることもあるでしょう。忙しさがあなたの歩くペースを乱す、そんな時もあるでしょう。

それでも私は願います。どうか、あなたはあなたらしく、ありのままでいられますように。どんなに目まぐるしい世界の中にあっても、凛と立ち続けられる強さを持てますように。立ち止まる日があったとしても、もう一度そこから、一歩踏み出す勇気を持てますように。

いつも口にはしないけれど、自分の中に折れない芯を持ち、飄々としながらも情熱的に、粘り強く、現実と向き合える強さと、他人の傷や思いにぎゅっと寄り添って涙を堪えきれなくなるほどの素直さや感受性が、きっとあなたの武器だと思います。

そして、あなたの力は、あなたが見せてくれる世界は、こんなものでは終わらないと信じています。今がきっと踏ん張る時。その先の未来できっと、お互い胸を張ってコンサートで会いましょう。

 

 

伊野尾ちゃん、26歳本当におめでとうございます。

今日もちゃんとアイドルでいてくれて、ありがとう。

明日からも続く、あなたの世界が、ずっと美しいものでありますように。

あなたがJUMPのみんなと歩いていく道が、ずっと、明るいものでありますように。