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思い出した世界の色は、あの宇宙と同じ深さ――Mステ10時間ライブ感想

テレビ感想

少し時間は経ってしまったけれど、書いておこうと思った日が吉日だろう。

シルバーウィーク最終日、在宅ジャニオタをテレビの前に釘付けにした、Mステ10時間ライブ。

JUMPのパフォーマンスはちょっとだけ、脇に置き、いま私が書き残したいのは嵐のことだ。

 

 

正直、中継が繋がった時は、そこまで何も思わなかった。

曲はアレンジが加えられているものの、ハダシの未来はまあ、嵐担でなくとも耳馴染みはある曲だろうし、そこまでぐっとくる選曲でもなかった。私は原曲の方が好きだなあ、と思いながら見ていた。

そこからのCarnival Nightである。

イントロが流れて、半被姿の嵐が、バッと扇子を開いて踊りだした瞬間、鼻の奥がツンとした。

ああ、嵐だ、と思った。Carnival Nightを踊る嵐。久しぶりに見た、リーダーの振付で踊る嵐(多少アレンジされてたけど!)

そうだ、これが、嵐コンだ、と思った。

見ろ、これが、これこそが嵐コンだぞ!と思った。世界中にそう叫びたかった。

見ろって、誰に言ってんだよって、私はきっと自分自身に誰よりも叫んでいた。

これが嵐コンだ。嵐コンなんだって。私が憧れて、愛した嵐コンだぞって。

誇らしかった。うん。きっとそれだ。見てくれ、これがどの瞬間よりアイドルしてる嵐だぞって。これが本当の本当に、嵐らしい嵐なんだぞって。

ああ、嵐だ、嵐コンだって、思ったら泣いていた。

 「C!A!R!N!I!V!A!L! ソレソレっ!!」

って超攻め顔で煽ってる翔ちゃんが、全力でアイドルしてる櫻井翔で、ああ、この顔、見てよ!ねえ!この人、月曜にスーツ着て澄ました顔してニュース番組をね!やってるあの櫻井翔と同一人物なんですよ! ね! びっくりでしょ! すげーアイドルでしょ!!ってワクワクして堪らなかった。

 

見たかった景色があった。

形を変え、場所を変え、それでも、うん、やっぱりあった。

言葉に出来ないけど、心の深いところで、ちゃんと感じることが出来た。

たぶん、私の体や思考のいくらかは嵐で出来ていて、普段は忘れたような気がしているけれど、それはもう血肉のように、ちゃんと私の一部になっているのだなと思った。

C&Rを聴くと、血が滾るのだ。パブロフの犬もびっくりだ。

どこか安心した。やっぱり愛おしいと思った。あの五人と一緒に見た風景が、交し合ったC&Rの全部が、踊り狂った一瞬一瞬が。

あの客電が落ちた瞬間の、耳をつんざくような悲鳴と、暗転した世界に踊る、ペンライトの海の真ん中に放り出されるとき。

いつも泣きそうになる。胸がいっぱいで苦しくて、こんなに美しい景色を他に知らないと、ここが世界で一番美しい場所だと、何度だって思ったことを、不意に鮮やかに思い出した。