さよならは似合わない

Mステを見た。WaTの最期を見た。
彼らを見ようと思っていたわけじゃないのに、期せずして見ることになった。

ああ、うまく言葉にならない。
涙が零れた。
WaTの歩いてきた道なんて、ほとんど何も知らなくて、なのに、どうして、何かが終わる時、放たれる光は痛々しくて美しいのだろう。

私たちは歩く。
道無き道、切り開いていく道、果てしなく続く道。
未来という名前の。
未知という名前の。
希望という名前の。
その先はきっと、明るいと信じて。
辿り着く先にこそ幸せがあると信じて。

誰が悲しみの為に進むだろう。
終わりなんて望まなかっただろう。
幸せでありたい。
笑っていたい。
笑わせてあげたい。
でもいつだって、気づかないうちに季節は進む。

WaTのラストステージに、さよならは似合わなかった。
いってらっしゃい、だった。
道は続くのだから。
まだ少しの悲しみに、風になぶられる頰がひりひりと痛んでも。
明日からも続く、それぞれの道を踏みしめて、笑いながら、強く前を見て。