私は見た瞬間、爆発した。
だって、あのコンサートでのソロ曲導入の動画が、まさかフルで見られるなんて思わないじゃん。すごい、こんなにこだわりの超大作だったんだ、ケンティー、愛をありがとう。
そんな気持ちでがくぶるしながら見たんですけど、そしたら、公演中に考えた曲の解釈と受け取り方が全然違ってきてしまって、とりあえず、それを殴り書きします。
全部、わたしの妄想です。
これ、まずコンサートでは声出さないと怒っちゃうぞ?っていう画用紙持ったかんわいい白ケンティー(以下白ちゃん)が出て来て、その後妖しい異空間から覗くヤバい雰囲気の黒ケンティー(以下黒ちゃん)が現れ、白ちゃんを白い砂(あるいは砂糖)に変えてしまいます。(初日見た時、白ちゃんが死んじゃった…と半ば呆然、泣いてしまうくらいショックだった)
黒ちゃん、マジやべーやつ。白ちゃんを消すなんて許さねえ!!!!!と怒り狂い、白ちゃんを返せ!!という気持ちで「愛!」「Love!」「Sad!」て言ってたところある。
が、今回の完全版MVを見てみると、どうも様子がおかしくない?
これ、黒ちゃんの方がどっか暗い場所に幽閉されてるんじゃない?
真っ暗闇の空間に、上から差し込む白い光。なんとなく閉鎖的な空間だと感じた。
それに対して白ちゃんのいる白い世界はひたすら広い。解放された世界。その世界で白ちゃんはみんなに「ラブ!ケンティー!」という掛け声までもらえます。それに対して黒ちゃんは、あんな寂しいところに一人ぼっち。
え、黒ちゃん可哀想……!!
白ちゃんは、みーんなから愛されて、愛をいっぱいもらえてる。
なのに、実は一番欲しいのは黒ちゃん。黒ちゃんだけ? 誰にも触らせたくない。だから閉じ込めた? 白ちゃんの中には寂しさや嫉妬、憎しみが渦巻いてる。あんな可愛い顔の裏にとても黒い感情がある。でもそれは全部愛のせい。黒ちゃんへの愛。
黒ちゃんは、あの閉じ込められた鏡の空間で、悶え苦しんでる。黒ちゃんには白ちゃんしかいないのに、触れあうことが出来ない。そもそも、黒ちゃんは白ちゃんから生まれた?白ちゃんが棄てた黒い感情なのかなって(ここらへんはコンサートの時から考えてた)
白ちゃんは、たくさんの愛を浴びてるけど、もっと愛が欲しくて愛がないと生きていけなくて不安で、でもその不安を抱えてるのは怖いから、だから、その不安な気持ちや憎しみを自分の中から切り離した。でもそうやって生まれた黒ちゃんは自分でもあるから一番愛しい。誰にも渡したくない。閉じ込めたい。黒ちゃんは白ちゃんと一つに戻りたい。
白ちゃんは黒ちゃんに手を伸ばす。砂になって、そこから生える林檎は白ちゃんがずっと抱えてた本当の感情。白ちゃんの愛。
それを口にして涙を流す黒ちゃん。一つに戻る二人。
出逢わなければ、こんな苦しい君の気持ち、知らずに済んだのに。
愛してるから、寂しい。悲しい。苦しい。全部欲しい(のにそれは叶わない)
どんな感情も、愛がなければ始まらない。
全部、愛のせいさ。
おしまい!!!!!!
真実は、わたしの神様だけが知っている。